毎日新聞 2026/7/3 17:56(最終更新 7/3 17:56) 有料記事 1606文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷球磨川沿いの元の自宅のそばで被災当時の状況を話す鶴山秀司さん。進行中の宅地かさ上げ工事で以前より数メートル高く土が盛られている=熊本県八代市坂本町の藤本地区で2026年6月23日午後2時21分、中村敦茂撮影 九州5県で死者・行方不明者81人(災害関連死を含む)を出した2020年7月の九州豪雨から4日で6年。被害が集中した熊本県の球磨川沿いでは、被災を防ぐための宅地かさ上げ工事が続き、対象地区の住民の一部が故郷へ戻れないでいる。その中にはかさ上げ工事を巡る国の誤った説明で想定外の税負担に苦しめられ、古里での生活再建が見通せなくなった人もいる。 「ちょうどこの辺りが我が家だったんです」。球磨川の豊かな流れに山並みが迫る熊本県八代市坂本町の藤本地区。川沿いの造成工事の現場で6月下旬、鶴山秀司(ひでし)さん(72)は振り返った。住み慣れた家は跡形もなく、数メートルの高さに盛り土がされた更地となっていた。帰還信じ、結んだ契約 6年前、川の表情は一変した。早朝、1階床下に達した水はみるみる上昇。1時間足らずで2階天井に達した。妻と長女、同居の妹、飼い犬も連れ、足に切り傷を負いながら屋根の上へ逃れた。濁水に浮かぶ島のようになり、ずぶぬれで待ったが消防などの救助は届かなかった。山側の住人がゴムボートを出してくれ、命からがら救出された。2階建てと平屋の自宅2棟はいずれも水没して全壊。被災後、親族宅やみなし仮設住宅で避難生活を続け、今は市内の中古住宅で暮らす。 国によるかさ上げ計画が持ち上がったのは、被災翌年のこと。その頃、鶴山さんは2階建てを公費で解体し、平屋は帰還に向け修繕していた。せっかくの手入れがふいになるとは思ったが「一人ごねるわけにいかない」と考え、平屋も取り壊し、かさ上げ後に建て直すことに同意した。 その後、思わぬ問題が降りかかった。国土交通省八代河川国道事務所は、かさ上げのため自宅を解体・再建する場合、補償金から解体費と再建費を差し引いた額が所得税などの課税対象になると説明。鶴山さんは解体・再建に補償金を充てれば税金はほぼかからないと信じて補償契約を結んだ。 ところが25年、住民の税務署への問い合わせを発端に、同事務所の説明や作成した説明資料の誤りが判明する。課税対象から差し引かれるのは解体費のみで、…この記事は有料記事です。残り744文字(全文1606文字)あわせて読みたいAdvertisement1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>