「日本も頑張らな」書道無形遺産へ 発案した井茂圭洞さんの思い

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書家の井茂圭洞さん=神戸市北区で2026年10月14日、梅田麻衣子撮影 墨線と余白が織りなす、日本独自の書文化「かな書」。書道界がユネスコ無形文化遺産への登録を目指して運動を始めたのは、かな書の第一人者で、日本書道文化協会会長の井茂圭洞さん(90)=神戸市=の発案がきっかけだ。「かな」から「日本の書道文化」へ 始まりは、2009年に中国書道が無形文化遺産に登録され、「日本ももうちょっと頑張らなあかん」と奮い立ったことだった。「書道文化が続くよう100年先を考えて、ユネスコに『大切にしなさい』と言ってもらおうと考えたんです」 当初登録の念頭にあったのは、日本独自の「かな」だった。井茂さんは、かなの特質を形だけでなく、柔らかな曲線に見る。銅鐸(どうたく)に描かれた鳥の曲線にも通じる「芳醇(ほうじゅん)にして温かい」線に、日本人の美意識が表れているという。 14年、他の書家2人と文化庁長官に登録を要望したが「個人ですか」と問われ、個人の活動には限界があると気付く。翌年、書道の主要団体による推進協議会を立ち上げ、組織としての運動を開始。更に提案の対象を「かな」から、書き初めなど暮らしに根ざす「日本の書道文化」へと広げ、全国規模の運動をけん引してきた。 ユネスコ登録を追い風に、小学校1、2年生のうちに毛筆を使う体験をさせたいという。現在は小学3年生から国語の授業で始まるが「半紙に1文字でも2文字でも、毛筆で書けば…Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。関連記事