暮らしの中の毛筆文化に光 書道、ユネスコ無形文化遺産登録へ

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一休宗純の「七言絶句『峯松』」=出典:ColBase 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に日本の「書道」が登録される見通しとなった。ユネスコの評価機関が「登録」を勧告した。 日本独自の書文化の魅力、そして登録の意義とは何か。専門家に聞いた。人と人をつなぐ書 文化庁によると、これまでにユネスコ無形文化遺産に登録されている世界の書道は、中国書道やアラビア書道のほか、伝承の危機にある文化を守るための「緊急保護リスト」入りしたモンゴル書道などがある。 今回登録される見込みとなった日本の書道は、暮らしのさまざまな場面で毛筆文化が根付いていることに光を当てているのが特徴だ。 書道を無形文化遺産に提案する候補として議論してきた文化審議会無形文化遺産部会委員の笠嶋忠幸さん(出光美術館学芸部部長)は「生活文化」と「社会的慣習」がキーワードだったと話す。 象徴的なのが正月の「書き初め」。お礼状、祝儀袋などにも手書きの文化は息づく。「『手間ひまをかけて伝えよう』という気持ちが込められているからこそ、受け取る側もありがたみが湧く」と、書が人と人とのコミュニケーションで果たしてきた役割について語る。情緒と曲線美持つ「かな」 そもそも日本の書文化は、中国から伝わった漢字を礎にしながら独自の発展を遂げてきた。古くは金印や鉄剣などに刻まれた文字が残り、仏教が伝来した6世紀以降は写経が盛んに。平安時代に入ると、小野道風らに日本の書風「和様」が見られるようになった。 この頃誕生したのが日本独自の書体「かな」だ。奈良時代には漢字の音や訓を日本語に当てる万葉仮名が使われ、やがて字体の簡略化などを経て、平安時代には主に女性たちによるかな(女手)、役所や寺…Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。関連記事