爆発物の情報を受けて緊急着陸し、乗客が避難するエアリンガス航空の旅客機=フランス北部のエブルー空軍基地で2026年11月5日、ロイター 欧州発着の旅客機に爆発物が仕掛けられたとの情報が相次いでいる問題で、5日も少なくとも21便について爆発物情報がメールなどで届き、緊急着陸や機内捜索などの対応を強いられた。この日も爆発物は見つからなかった。欧州メディアが報じた。7便以上が影響を受けた3日に続く異例の「爆破予告」騒動となった。 AFP通信は、ブルガリアの首都ソフィアとローマの空港に送られた脅迫メールの内容を報じた。送信者は「男性国家の闘士」を名乗り、「フェミニスト政権」を標的にしていると主張。「お前たちの空は赤く染まるだろう」などと書かれていたという。Advertisement AFPなどは、送信者名がロシアの極右団体「男性軍団」に類似すると指摘しているが、関連は不明だ。同団体は2021年にロシアの裁判所から過激派組織に指定され活動を禁止されたが、翌年に始まったウクライナへの全面侵攻を支持しているという。 5日は3便が目的地を変更して緊急着陸したと報じられている。アイルランドの首都ダブリン発ローマ行きのエアリンガス航空便は、フランス空軍機に護衛されて仏北部のエブルー空軍基地に着陸した。乗客乗員157人を避難させ、爆発物処理班が対応にあたった。 このほか、スペインやベルギー、チェコなどに向かった旅客機も着陸後に機内や乗客の荷物への臨時検査が実施された。 一連の騒動は、欧州諸国がロシアによる破壊工作などの非軍事的手段を組み合わせた「ハイブリッド攻撃」への警戒を強める中で起きている。【ロンドン福永方人】Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。