一塁側スタンドでパナソニックを応援する山口賢一・大阪天神ジム会長(右)と世界ミニマム級元王者・高山勝成さん=京セラドーム大阪で2026年10月31日午後6時50分、来住哲司撮影 堅守巧打の遊撃手と豪速球右腕はボクシングジムの元ジムメート――。第51回社会人野球日本選手権大会に3大会ぶり44回目の出場を果たしたパナソニック(大阪)で、3年目の坂下翔馬内野手(24)と4年目の定本拓真投手(26)は10代の一時期、同じボクシングジムで一緒に練習した間柄だ。 大会歴代最多出場回数と優勝2回を誇り、今大会限りで休部の名門でプレーする「元教え子たち」の応援に、ジム会長が京セラドーム大阪に駆けつけた。ボクシングジム会長が野球少年を指導 大阪市北区のボクシングジム「大阪天神ジム」の山口賢一会長(46)は元高校球児で、日生第二高(現青山高=三重)のエース右腕だった。身長166センチと小柄なためにプロ入リを諦め、大阪市に帰郷。地元のうどん屋でボクシング好きの女性店主に勧められてボクシングを始め、21歳だった2002年4月にプロデビューした。 日本ランキングに入ったが、タイトル挑戦の機会が巡ってこない状況に業を煮やし、09年5月に日本ボクシングコミッション(JBC)に引退届を提出して海外へ。同年12月にJBC非公認(当時)の世界ボクシング機構(WBO)アジアパシフィック・スーパーバンタム級暫定王者になり、11年7月にWBOフェザー級王者にも挑戦(十一回TKO負け)した。 同年10月に大阪天神ジムを開設し、16年に現役引退するまで会長兼選手として活動。海外で練習した際、ロープなど器具を使ったフィジカルトレーニングを知り、同ジムに導入したところ、12年秋に知人の高校野球監督から「来春入部する中学生を鍛えてほしい」と頼まれた。これを機に毎年、数人の中学3年の野球選手を預かり、卒業までの約半年間、週2回指導するようになった。 基本メニューは上半身が腕立て伏せなど8種類、下半身はスクワットなど10種類。この他に器具を使ったトレーニングやサンドバッグ打ちなど多彩なメニューが追加される。 大商大高(大阪)から大阪商業大を経てヤクルト入団後、主に中継ぎで通算20勝9敗5セーブ63ホールドと活躍する大西広樹投手(28)。智弁和歌山高時代に甲子園に5季連続出場して楽天入りし、今季は出場129試合で打率2割4分5厘、5本塁打の黒川史陽(ふみや)内野手(25)。2人とも同ジムの「卒業生」だ。歩けなくなるほど…鍛えた心…Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。【前の記事】2度の指名漏れ… 「まだ足りない」北海道ガス・北嶋洸太の反骨関連記事【最新記事】