【三菱自動車倉敷オーシャンズ-JFE西日本】三菱自動車倉敷オーシャンズの平野=京セラドーム大阪で2024年11月5日、長澤凜太郎撮影 かつてクラブチームを代表する投手として、社会人球界を席巻した右腕が、引退を撤回して入部した企業チームで、精神的支柱になっている。 第51回社会人野球日本選手権で、4日の東京ガス戦で初戦を迎える三菱自動車倉敷オーシャンズの平野暖周(あつひろ、31歳)は、転籍組ながら副主将を務める。今夏の都市対抗で本大会出場を逃したオーシャンズは、平野の勇気ある言動で再生、今回の日本選手権出場をつかみ取った。「このままじゃ駄目だろ」 6月に行われた都市対抗中国2次予選。平野は歯がゆい思いを抱えていた。チーム全体として基本的なことをおろそかにしていると感じたからだ。走塁時の全力疾走、きっちりと送りバントを決める。そんな当たり前のことができず、ミスを重ね、負けるべくして負けていた。 伝えるべきか否か。伝えるのなら、いつ話すべきか。予選敗退が決まった第2代表トーナメントのシティライト岡山戦の直後に腹をくくった。 球場のそばで、仲間たちに約1分間にわたって強い口調で語りかけた。「このままじゃ駄目だろ。また負けるぞ。誰にでもできるようなことをもう一回ちゃんとやろう」。内に秘めた2大大会への熱い思いゆえの言葉だった。野球やりたい思い消えず 平野はかつて都市対抗で話題をさらった選手だ。2020年、創部2年目のクラブチーム・ハナマウイ(千葉…Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。【前の記事】都市対抗Vの名将がオールフロンティアを選んだワケ 日本選手権関連記事【最新記事】