議員辞職後、初めて記者会見する福岡県議会の蔵内勇夫前議長=福岡市内で2026年11月5日午前11時1分、矢頭智剛撮影 金銭授受疑惑に揺れる福岡県議会の「ドン」とされ、疑惑の渦中にいながら8月に議員辞職した蔵内勇夫前議長(72)が5日、福岡市内のホテルで辞職後初となる記者会見を開いた。蔵内氏は自身が推進してきたワンヘルス施策の高額さに疑惑の目が向けられていることについて「県民に正しく伝わっていないと思う。ワンヘルスという名称が風評被害を受けているのは残念」と述べた。 ワンヘルスは人と動物の健康を一体的に守る理念で、蔵内氏と共に服部誠太郎知事も推進。だが、約221億円かけて福岡県みやま市に建設中の「ワンヘルスセンター」や、県営筑後広域公園に設けた総額約3億円のモニュメントなど高額な予算を疑問視する声が上がっている。Advertisement 蔵内氏はワンヘルスセンターについて「みやま市では土地活用の話があり、保健医療研究所の建て替えなどを助言した。その後、ワンヘルスセンターの名称が付いた。ワンヘルスと言えば予算が付くと言われているが、ワンヘルスの理念と合致したものにワンヘルスという冠が付いた。これが事実だ」と説明。「ワンヘルスの重要性は今も変わらない。専門家の知見も踏まえ、費用対効果を検証し、見直すべきは見直していくべきだと考える」と述べた。 県はワンヘルス施策を検証する行政改革審議会(行革審)で、2026年度までの5年間の関連事業費を調べたところ、計4378億円に上ったと公表した。服部知事は8月、「明確な基準なくワンヘルス関連予算として整理してきた」と釈明し、未着手分の事業を凍結した。これに対し、蔵内氏は「県民の福祉の向上のため、必要な事業が早期に再開されることを望む」などとするコメントを発表していた。【宗岡敬介、池田直】Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。