変容する米国:民主が下院奪還へ 上院も45議席で野党優勢 米中間選挙

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米国旗=米首都ワシントンで2023年11月14日午後、西田進一郎撮影 米連邦上下両院選や州知事選などを一斉に行う中間選挙は3日、開票された。米CNNは、野党・民主党が下院の過半数を奪還する見通しだと報じた。接戦となっている上院選でも攻勢を強める。トランプ米大統領の支持低迷を背景に与党・共和党は苦戦。トランプ氏は任期後半で厳しい政権運営を迫られる可能性がある。 中間選挙は政権に対する「審判」の意味合いもあり、与党にとって逆風となる傾向が強い。2025年1月の第2次トランプ政権の発足後、高関税措置を背景とした物価高騰(インフレ)の再燃や、イランとの戦闘に伴う原油高などを巡って国民の不満が広がる。トランプ氏の支持率は過去最低の水準に沈んでいる。Advertisement 経済・物価高対策をはじめ、イランへの軍事作戦や人工知能(AI)向けデータセンター建設などが争点となった。 下院(定数435)の改選前議席数は共和党(無所属1議席を含む)219議席、民主党214議席、欠員2で、全議席が改選となった。AP通信によると、日本時間4日午後0時10分現在、民主党は107議席、共和党は62議席を獲得した。 一方、上院(定数100)の改選前議席数は共和党53議席、民主党47議席(無所属2議席を含む)で、補選を含め35議席が改選となった。APによると、非改選を含め民主党は45議席、共和党は36議席を確保した。 共和党は50議席を確保すれば、上院議長を兼ねるバンス副大統領の決裁票を含めることで主導権を維持することが可能だ。民主党は現有議席から4議席上積みし、51議席を獲得すれば4年ぶりに主導権を掌握できる。 トランプ氏は3日朝、FOXニュースの番組に電話で出演し「2年前はひどい状態だった。米国を偉大な国に保ち続けなければならない」と主張し、共和党への投票を促した。 トランプ氏は10月に入ってから各地で約30回、選挙集会を開催。支持者に「私の名前が投票用紙にあると思ってほしい」と呼びかけ、支持を訴えた。だが、南部テキサス州など共和党が伝統的に優勢だった保守地盤でも苦戦は続き、局面打開にはつながっていない模様だ。むしろ、米メディアによると、政権に不満を抱く不支持層を刺激し、民主党を勢い付かせた可能性がある。 民主党は、退任から10年近くたっても党内の人気が根強いオバマ元大統領の手を借りて攻勢を強める。オバマ氏は選挙集会で「この政権の愚かさを少しでも抑え込むための最後のチャンスだ」と訴え、政権批判票の掘り起こしに注力した。【ワシントン金寿英】Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。【次の記事】トランプ政権、超死に体?の予測も レガシー作りへくすぶる懸念【前の記事】米中間選挙、民主が下院奪還へ 共和に逆風 上院は接戦続く関連記事【最新記事】