九州国立博物館の富田淳館長=福岡県太宰府市で高芝菜穂子撮影 日本の「書道」がユネスコ無形文化遺産に登録される見通しとなり、地域で普及に取り組んできた書家たちに喜びが広がった。「書き直しできない『一回性』は…」 九州国立博物館(福岡県太宰府市)の富田淳館長(日中書道交流史)は「精神性や暮らしに根ざした文化として国際的に評価される大きな転換点となる。登録がゴールではなく、書道本来の精神性、静かに自己と向き合う時間という本質をしっかりと掘り下げて広め、世界的価値を共有しないといけない」と強調する。 毛筆で紙に向かう意義について「書き直しができない『一回性』は、生きることの尊さ、はかなさを象徴している。書いた人の感情を追体験でき、自己発見の場でもある」と語る。 名品は時を超えて評価され、受け継がれてきた。「日本の書の価値は、和漢の融合と相克の歴史の中で形作られてきた。1000年の長きにわたって評価された中国や日本の書は、普遍的な美しさや真理を備える。書の幅広さ、奥深さを伝えていかないといけない」「字を書くことがすべてではない」…Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。関連記事