毎日新聞 2026/9/4 11:30(最終更新 9/4 11:30) 有料記事 2114文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷芥川賞受賞直後の中上健次=1976年、吉川秀子撮影 今年、生誕80年を迎えた和歌山県新宮市出身の作家、中上健次(1946~92年)が故郷に創設した文化組織「熊野大学」の夏期恒例特別セミナーが8月8日、同市福祉センターで開かれた。 今年のテーマは「中上健次生誕80年―時代へのまなざし」。 世代を超えた200人以上が参加し、中上文学を巡る講義を聴講した。節目の年に今なお新しい読者を獲得していることを示したセミナーとなった。「うつほ」が意味するものとは 作家の古川日出男さんは「近代の『うつほ』―食い破る中上健次の射程」と題して講演。今年4月に刊行した長編『夏迷宮』を「50代の総決算」として位置づけ、これまで読んできた中上の代表作『日輪の翼』『枯木灘』への敬意を忍ばせたことを明かした。 古川さんは中上の未完の小説『宇津保物語』を取り上げた。同名の日本最古の長編小説を中上が独自の視点で語り直したものだ。 30歳で手にした古川さんは「空洞に『うつほ』とルビを振り、音霊という2文字があった。この人はとんでもないことをしようとしていると気付いた」という。その後の自身の「平家物語」の現代語訳(2016年12月)への影響を語り、さらに長編『超空洞物語』(24年10月)は「中上の源氏物語に先立つ宇津保物語への視線、その両方を踏まえて自分が挑戦しようと思った」と話した。 また、セミナー開催日が8月8日だったことに触れ、「今日は広島と長崎の日のはざまの日、6日と9日に囲まれている空洞、うつほの日です。我々は原爆という物語のなかにあり、そこから逃れられない」。 他にも三島由紀夫、谷崎潤一郎らの名を挙げつつ、「我々は現代の物語に閉ざさ…この記事は有料記事です。残り1425文字(全文2114文字)あわせて読みたいAdvertisementこの記事の筆者すべて見る1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>