現場から2026年9月3日 6時00分有料記事宮坂奈津 鈴木渉 高橋俊成 前多健吾川の堤防が決壊し、広い範囲が浸水した石川県羽咋市の邑知潟周辺=2026年8月28日、朝日新聞社ヘリから 石川、富山両県を襲った記録的な豪雨から3日で1週間になる。人的被害は石川県の軽傷6人にとどまったものの、夜間の急な増水で逃げ遅れた人が多数にのぼり、一歩間違えれば、大きな被害が出かねない状況が浮かび上がった。 川の堤防が決壊し、広範囲に浸水した石川県羽咋(はくい)市では、自宅から出られなくなったり車に閉じ込められたりした約60人が、警察や消防によって助け出された。 飯山町地区に1人で暮らしていた義ト(ぎと)利子さん(85)は8月27日未明、激しい雷鳴で眠れなくなり、1階居間のソファに座っていた。すると、気づかないうちに室内に水が入ってきた。 午前2時59分、レベル4大雨危険警報が発表されると、市は防災無線やメールで、外に出るのを避け、建物の上階に移動する「垂直避難」を呼びかけた。そして午前5時、市内全域に避難指示を出した。石川県羽咋市で出された防災気象情報と避難情報 金沢市に住む娘の貴美江さん(63)は心配になり、母に電話をかけた。 「みるみるうちにひざ下まで水がきた」「畳がはがれて浮いている」 利子さんは足が悪く、家の中でも両手に杖を持って歩く生活を送る。普段から2階に上がらないため、階段の前の床は物でふさがっていた。 「垂直避難はとても無理だ」。貴美江さんは利子さんの無事を確かめるため、30分おきに電話をかけた。 利子さんの家の向かいに住むおいの宮崎哲さん(72)は、利子さんを案じ、助けに向かおうとした。だが、水の深さに断念。午前6時半ごろ、消防に救助を要請した。 約2時間後、水が引き始めた…【この記事の続きが読める】有料記事が読み放題のスタンダードコースが初回1カ月無料!詳しくはこちら宅配紙面の購読者なら、ダブルコース半年割がお得です。詳しくはこちらこの記事を書いた人宮坂奈津ネットワーク報道本部専門・関心分野民主主義、北欧高橋俊成大阪社会部|交通・災害担当専門・関心分野鉄道・車・航空機など交通全般、人口減少、裁判こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ9月3日 (木)ネパール土石流から1週間四国の「水がめ」ゼロの危機「聖闘士星矢」作者が横領被害9月2日 (水)長期金利 一時3.000%備蓄米21万トン買い戻しへ秋山豊寛さん死去 84歳9月1日 (火)中道改革連合 事実上の解体へ核のごみ調査 国が申し入れ歌舞伎町ビル火災 25年8月31日 (月)情報開示わざと遅らせる投稿生活道路 60→30キロ規制に「ワーホリ」ビザ発給抑制へトップニューストップページへ上皇さまの意向受け、将来の葬儀の規模縮小へ 宮内庁が検討21:43犯罪予防で「通信の秘密」制限? 匿流スマホ情報を令状で遠隔取得へ15:52木原稔官房長官、留任で調整 内閣改造、政権の継続性重視5:00ぬいぐるみ盗んだ罪、被告の保釈認める決定 最高裁が地裁の判断覆す17:38胸まで来た水に耐えた数時間 豪雨の犠牲者ゼロ、でも危なかった現場6:00フレディ・マーキュリーが最も不安になった日 元婚約者に見せた葛藤11:00