「今年の米は全滅」熊本地震が奪った実り イグサ栽培にも影響か

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朝日新聞記事現場から2026年9月3日 8時00分小林一茂農業用水が止まり干からびた田んぼから生える稲。日焼けが進んでいた=2026年8月27日、熊本県氷川町、小林一茂撮影 7月28日の熊本地震から1カ月が経った。熊本県氷川町の立石地区。区長で、祖父の代から続く農家の浜田康浩さん(64)は、日焼けした稲を見つめながら「今年の米は全滅です」と肩を落とした。本来なら稲穂が実り始める田んぼに、水が届いていない。 地震で農業用水を送るパイプラインが損傷し、田んぼは干上がったままとなっている。約1.7ヘクタールで栽培していたもち米は、収穫が絶望的な状況だ。農業用水が止まって田んぼから水気がなくなり、日焼けが進んだ稲=2026年8月27日、熊本県氷川町、小林一茂撮影 被害は米だけではない。一大産地となっているイグサ栽培にも影響が及んでいる。育てているイグサの苗は今後、水田に植え付ける予定だが、水のめどが立たないと植えることはできない。畳表を織る機械も損傷したという。雑草のなかで生えるイグサの苗=2026年8月27日、熊本県氷川町、小林一茂撮影 浜田さんは、昨年、脳梗塞(のうこうそく)を患い、作付面積を半分に減らした。地域の農家も高齢化が進んでいる。「今回の地震を機に、離農する人が増えるんじゃないですか」と懸念する。 築60年ほどという自宅は基礎がずれ、全壊判定を受けたという。「家のことで精いっぱいで、もう農作業どころじゃなかけんです」。現在は、近くに設置されたインスタントハウスで生活している。 区長として地域の将来を案じる一方、自らの生活再建も見通しが立たない。秋の気配が近づく田園地帯で、農業も暮らしも先行きの見えない日々が続く。田んぼ一面に広がる稲は、地震で農業用水が止まり日焼けが進んでいる=2026年8月27日、熊本県氷川町、小林一茂撮影【この記事の続きが読める】有料記事が読み放題のスタンダードコースが初回1カ月無料!詳しくはこちら宅配紙面の購読者なら、ダブルコース半年割がお得です。詳しくはこちら関連トピック・ジャンル関連ニュースこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ9月3日 (木)ネパール土石流から1週間四国の「水がめ」ゼロの危機「聖闘士星矢」作者が横領被害9月2日 (水)長期金利 一時3.000%備蓄米21万トン買い戻しへ秋山豊寛さん死去 84歳9月1日 (火)中道改革連合 事実上の解体へ核のごみ調査 国が申し入れ歌舞伎町ビル火災 25年8月31日 (月)情報開示わざと遅らせる投稿生活道路 60→30キロ規制に「ワーホリ」ビザ発給抑制へトップニューストップページへ沖縄県知事選も標的か SNS使った「認知戦」に警戒感高まる7:00「今年の米は全滅」熊本地震が奪った実り イグサ栽培にも影響か8:00ぬいぐるみ盗んだ罪、被告の保釈認める決定 最高裁が地裁の判断覆す17:38支持率上向いた直後に「土産」で失速、低空飛行に 動き始めた高市氏6:00【まとめてわかる】ベネチア映画祭が開幕 見どころと歴史を解説7:00胸まで来た水に耐えた数時間 豪雨の犠牲者ゼロ、でも危なかった現場6:00