紀伊半島大水害15年 奈良県五條市で慰霊祭 30人が冥福祈る

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2026年9月4日 19時45分滝川直広現在の崩落地の様子=2026年9月4日午前10時42分、奈良県五條市大塔町宇井、滝川直広撮影 死者・行方不明者計11人を出した奈良県五條市大塔町宇井地区では4日午前、大塔体育館で大塔町自治連合会主催の慰霊祭があり、遺族や地元住民ら約30人が冥福を祈った。 宇井地区では、熊野川対岸の山の斜面から約160万立方メートルの土砂が崩落、川を越えて宇井地区に乗り上げた。家屋が流されるなどして8人が亡くなり、今なお3人が見つかっていない。 慰霊祭は8人の冥福を祈るとともに3人が一刻も早く見つかるよう願う黙禱(もくとう)で始まった。その後、読経の間に出席者が順々に焼香した。 母の長沼紀久世さん(当時70)を亡くした次女の亀山真奈美さん(58)=天理市=は姉と出席した。15年たったが、災害翌日に見た現場の状況は忘れられないという。「テレビで見てはいたがまったく違った。想像を絶した」。今でも帰ってきて山を見るたびに胸がしめつけられる思いがする。 「中学生の時に使っていたペンケースが見つかったので、母もきっとこの辺りにいると思った」が、紀久世さんは10月半ば、十津川村内のダムで見つかった。 紀久世さんと前日、電話で話をした際、「雨が続いて怖い」と話していたという。今となっては、あの時、避難するように言えばよかったと思うが、当時はまさか自分の家が被災するとは思ってもいなかった。父親の陞(のぼる)さんは仕事に出かけていて難を逃れたが、真奈美さんらの顔を見ると「助けられなかった」と謝った。それが真奈美さんにはつらかった。その陞さんも昨年11月、亡くなった。 遺族の出席は年を追うごとに少なくなり、今年は2組。亀山さんは「父が亡くなったこともあり、余計にさみしい」と話す。 宇井地区の自治会長、三木栄次さん(67)は「慰霊祭があと何年できるか分からへん」と言いつつも、「(慰霊祭は)して当然のこと。自分が自治会長でいる限りは続けていきたい」と話した。 慰霊祭後には市主催の追悼式も予定されていたが、大雨の影響を考え前日夕に中止となった。慰霊祭に出席した平岡清司市長は「15年たったが、この間のような感じ。教訓を忘れることなく次世代に継承していく」と報道陣に話した。【この記事の続きが読める】有料記事が読み放題のスタンダードコースが初回1カ月無料!詳しくはこちら宅配紙面の購読者なら、ダブルコース半年割がお得です。詳しくはこちらこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ9月4日 (金)最低賃金、平均1177円世界遺産めざし彦根城推薦へ「まんじゅうや」投票は無効9月3日 (木)ネパール土石流から1週間四国の「水がめ」ゼロの危機「聖闘士星矢」作者が横領被害9月2日 (水)長期金利 一時3.000%備蓄米21万トン買い戻しへ秋山豊寛さん死去 84歳9月1日 (火)中道改革連合 事実上の解体へ核のごみ調査 国が申し入れ歌舞伎町ビル火災 25年トップニューストップページへネパール土石流、埋まった発電所で生存者2人救出 発生から9日ぶり15:25台風24号、週明けまで沖縄近海に 前線も停滞、広範囲に大雨の恐れ19:55片山財務相「問い詰められたことない」 米財務長官、異例の注文に19:21「Ms.」の敬称広めたフェミニスト グロリア・スタイネムさん死去19:55税関で偽「ボンドロシール」の差し止め27倍に急増 模倣品に注意17:40「Tシャツが乾くまで」が問う 夫婦でも友人でもない名前のない関係7:00