毎日新聞 2026/8/22 13:15(最終更新 8/22 13:15) 963文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷歴史に触れることの大切さについて語る山中フローリアンさん=津市久居二ノ町で2026年8月14日午前10時19分、花澤茂人撮影 三重県津市久居地区の歴史や伝説を記した江戸時代後期の歴史書「片葉葦(かたはのよし)」の翻刻版がこのほど完成し、三重県立図書館や津市に寄贈された。手がけたのは、久居八幡宮(津市久居二ノ町)の禰宜(ねぎ)、山中フローリアンさん(39)。長年所在不明だったが、写本を山中さんが昨年発見し、専門家でなくても読めるよう現代の活字でよみがえらせた。山中さんは「多くの人が地域史に関心を持つきっかけになれば」と期待している。 山中さんはオーストリア出身。幼い頃から日本に興味を持ち、20歳で単身来日して神職の資格を取った。10年前の結婚を機に東京・渋谷の金王八幡宮から久居八幡宮(当時は野邊野神社)に移った。Advertisement 地域の歴史を学ぼうと古い書物を読むようになり、大正期に書かれた「藤影記」と出合った。江戸時代の久居藩の歴史などをまとめた記述の中で、久居八幡宮に関する伝説が「片葉葦」という書物から引用されているのが目に留まった。「久居の歴史に関する1次資料は多くない。この本はどこにあるのか、ほかに何が書いてあるのか知りたいと思った」 郷土史家に尋ねたり図書館で調べたりするうち、「片葉葦」は津藩の国学者・阿川義廣(1768~1828年)が03(享和3)年に久居地区の寺社や名所についてまとめた書物であることが分かってきた。ただ各地の大学図書館を調べたり、阿川の子孫に会ったりしても実物の手がかりはつかめないままだった。昨年入手した「片葉葦」の大正期の写本(左)と、それを基に今回完成した翻刻版=津市久居二ノ町で2026年8月14日午前10時7分、花澤茂人撮影 諦めかけていた昨年秋、ふと思い立って知人から聞いた京都の古書店に電話で問い合わせると「ありました」との返事。すぐに送ってもらった。 届いたのは大正期の写本で、読んでみると、久居を中心に5カ所の神社、6カ所の仏閣、9カ所の古跡などを紹介する内容だった。「単なる歴史だけでなく、現地で地元住民から聞き取った内容や絵図も書かれていた。久居のことを知る上で欠かせないと感じた」と振り返る。 「最後の1冊かもしれない。後世に残さなければ」と翻刻を決意。歴史学者の山田雄司・三重大教授の協力を得て自費で100冊を製本した。販売はしない。 山中さんは「歴史を知ることは、地域に誇りを持ち心豊かに生きることにつながる。インターネットで膨大な情報に触れられる時代だが、信頼できる1次資料の大切さに改めて目を向けてほしい」と語る。【花澤茂人】あわせて読みたいAdvertisement1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>