インタビュー2026年8月28日 9時00分有料記事聞き手・伊藤和行Aストーリーズ 島模様 沖縄県知事選2026(5)「沖縄社会を編み直す必要がある」と語る古波蔵契・東京科学大准教授=2026年8月6日午後3時20分、東京都目黒区、伊藤和行撮影 沖縄社会が変わりつつある。政治や基地問題での連帯のゆらぎ、人々のつながりの希薄化、情報空間の分断。連載で見えてきた変化は、本土と似通う。どう読み解けばいいのか。東京科学大学の古波蔵契(こはぐらけい)准教授(沖縄近現代史)に聞いた。 沖縄県浦添市生まれの古波蔵契さんは、東京での研究のかたわら、2年前から那覇市の栄町市場で仲間と「栄町共同書店」を運営しています。研究者と地域活動を兼ねる古波蔵さんに、今の沖縄社会がどう見えているのか、語ってもらいました。記事の末尾でポイントをまとめています。 ――今の沖縄をどう見ていますか。 県民がバラバラで、政治の話もしづらくなっています。中央政府に物言う地域というイメージがありますが、県民同士の対話はどんどん難しくなっている。保守や革新といった政治ブロックだけではなく、友人同士や家族の間でも、架橋できないほど深い認識の溝が生じていると感じます。 ――沖縄には、まだ連帯する文化が残っているように見えます。 たしかに、何か問題が起きれば一つにまとまり声を上げるという政治文化は本土よりあるでしょう。しかし、それは良くも悪くも基地問題によって形作られてきたものです。県民世論を無視する中央政府に対し、「沖縄のことは沖縄で決める」と連帯してきた。他方、自分たちの社会を点検し、あるべき社会像を描くという内発的な自治の意識や実践は十分に根付いてこなかったと見ています。 ――なぜそう思うように?元米兵による女性殺害事件に抗議する県民大会で「怒りは限界を超えた」と書かれたボードを掲げる参加者たち=2016年6月19日午後3時18分、那覇市の奥武山陸上競技場、上田幸一撮影 きっかけは、2015年に翁…【この記事の続きが読める】有料記事が読み放題のスタンダードコースが初回1カ月無料!詳しくはこちら宅配紙面の購読者なら、ダブルコース半年割がお得です。詳しくはこちらこの記事を書いた人伊藤和行那覇総局長専門・関心分野沖縄、差別、マジョリティー、生きづらさ関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ8月28日 (金)北陸でレベル5大雨特別警報ネパールで大規模な土石流草間彌生さん 97歳で死去8月27日 (木)「ICCは決して負けない」東京の「赤字」2255億円「学校犬」がよりどころに8月26日 (水)コンテンツ産業支える司令塔カナダへの報復関税を表明マイナアプリにリニューアル8月25日 (火)蔵内議長が議員辞職を表明売春「買う側」の勧誘も処罰処理水放出、開始から3年トップニューストップページへ横浜市長が辞職へ 28日の後援会で表明か パワハラ問題受け5:00独自行方不明の日本人「夫婦と子3人」 ネパール土石流の死者362人に22:53イオン爆発に巻きこまれた妹、顔をさする母 兄「受け入れられない」5:00桜蔭の隣にタワマン計画、「公開空地」に疑問の声 「形骸化」指摘も6:00バラバラになった沖縄社会、知事選で作り直せ 気鋭の歴史学者に聞く9:00「こんなに私のために」草間彌生さんが決別した故郷で最後に流した涙9:00