ANA機が地上に接近、滑走路目視できないまま降下 運安委が報告書

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2026年8月27日 10時00分増山祐史羽田空港の駐機場に並ぶ全日空機 米子空港(鳥取県境港市)で2024年4月夜、着陸しようとした全日本空輸(ANA)機で地表への異常接近を知らせる対地接近警報装置(GPWS)が作動し、同機が緊急の回避操作をする重大インシデント事案があり、国の運輸安全委員会は27日、調査報告書を公表した。機長と副操縦士が、社内規程に反して滑走路や灯火を目視で明確に確認できていないまま着陸しようとしたことなどが原因とした。 報告書によると24年4月7日午後9時半ごろ、羽田発米子行きのANA389便(乗員・乗客138人)が着陸しようと右旋回しながら降下した際、湖の水面から高さ約77~88メートルまで接近。GPWSが作動して警報を出し、ゴーアラウンド(着陸やり直し)した。機体はグループ会社のANAウイングスが運航していた。 この事案の直前にも副操縦士の操縦で着陸しようとしていたが、うまくいかずゴーアラウンドしていた。このとき、機長は自動操縦ではなく、副操縦士の練習のためマニュアルで操縦するよう指示している。 2回目の着陸に向けた進入は機長が操縦していた。機長は、通常の経路ではなくショートカットする形で旋回し、飛ぶ方向や姿勢を補助する機器も使っていなかった。滑走路が見えるかどうか隣の副操縦士に何度も尋ねたが、副操縦士は「見えない」と答えていた。通常より降下を始めるタイミングが早く、副操縦士が「早い」と機長に伝えた直後にGPWSが作動した。 社内規程では、安全のため、視界が悪いなかでの着陸時には自動操縦を使うことを推奨している。降下するため周回しながら進入する際は、目視で滑走路や灯火を確認して、滑走路と機体の位置関係を確実に把握するように定めている。 報告書は、機長が連続勤務の4日目であり、体調不良などから「業務を実施するうえで必要な身体的能力に支障を来していた可能性がある」と指摘。副操縦士も約1カ月ぶりの飛行で、事案直前の着陸がうまくいかなかったことを気に掛けたことなどから混乱していた。 こうした状況から、機長らが「規程で定めた手順や基準を順守せず、滑走路を視認できないにもかかわらず降下を継続」したことで水面に接近したと指摘した。 事案は発生した日のうちに本社に報告されたが、同社は操縦席のボイスレコーダー(CVR)の記録を取り出さないまま翌日も飛行したため、発生時の記録は保存されていなかった。重大インシデントとして扱われるまでに12日間かかっており、「事故等の発生が疑われる場合は、次に飛行を行う前に必ずCVRを機体から下ろすといった処置が重要」と指摘した。この記事を書いた人増山祐史東京社会部|国土交通省担当専門・関心分野運輸行政、事件事故、独占禁止法、スポーツ関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ8月27日 (木)「ICCは決して負けない」東京の「赤字」2255億円「学校犬」がよりどころに8月26日 (水)コンテンツ産業支える司令塔カナダへの報復関税を表明マイナアプリにリニューアル8月25日 (火)蔵内議長が議員辞職を表明売春「買う側」の勧誘も処罰処理水放出、開始から3年8月24日 (月)りくりゅうが婚約人口最多はジャカルタ都市圏キャッシュレス利用に地域差トップニューストップページへ沖縄県知事選が告示、過去最多の6人が立候補 投開票は9月13日9:14ネパールで鉄砲水、157人死亡 ツアー参加の日本人5人連絡取れず10:23SNS1日2時間に制限 子どもの依存訴訟、メタが2.8兆円で和解5:47米制裁下のICC赤根所長「正義の信念貫く」 強気の陰で「号泣」も22:00楽天支えたau回線、貸し出し終了へ 蜜月変えた最強プランの誤算6:00「いびきがうるさい」寝室分けたら婚約破棄 慰謝料は受け取れる?5:00