フィンランドの核ごみ処分場、世界初の稼働へ 政府が操業許可

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地下420メートルにある地層処分場所。床面に掘削した円形の縦穴に使用済み核燃料を埋める=フィンランド・エウラヨキで2019年9月12日、三沢耕平撮影 フィンランド政府は22日、原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場「オンカロ」の操業を許可した。地下約430メートルの地層に核のごみを埋め、放射能が減衰する約10万年後まで保管する計画。稼働すれば世界初となる。操業開始の具体的な時期は未定だが、処分場を運営するポシバ社は今年末までの操業準備完了を目指す。 ムルタラ気候・環境相は操業許可にあたり、「原発の建設から使用済み燃料の最終処分まで安全を確保することは、世代を超えた私たちの責任だ」とコメント。ポシバ社のポイコライネン最高経営責任者(CEO)は「ポシバとフィンランドにとって素晴らしい歴史的な日だ」と歓迎した。Advertisement フィンランド語で「洞窟」を意味するオンカロは、南西部オルキルオト島にある。約19億年前に形成された岩盤を爆破して整備された。ポシバ社によると、この岩盤は数億年にわたり、地質学的に非常に安定しているという。フィンランド南西部オルキルオト島の原子力発電所(写真撮影時は建設中)=2017年8月、ロイター オンカロでは、使用済み核燃料を防水性が高く腐食に強い銅製の容器に詰め、ベントナイト(粘土)で覆って埋設する。最大6500トンを貯蔵できる。 フィンランドの放射線・原子力規制機関は8月、オンカロが安全要件を満たしているとして、操業許可を支持すると発表していた。今回の操業許可は2070年末まで。 フィンランド政府は1983年に最終処分場の建設方針を決定。地形や人口密度、環境に与える影響についての調査などを繰り返し、候補地を絞り込んだ。オルキルオト島があるエウラヨキ市では2000年に議会の賛成多数で最終処分場の受け入れを決め、01年に政府が建設を正式決定した。 最終処分場は、隣国スウェーデンやフランス、カナダなどでも整備計画が進む。日本では候補地を巡り、北海道や佐賀県、茨城県などの5自治体で文献調査が実施されているが、選定は難航している。【ロンドン福永方人】Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。