山かごに乗って彦根城を登った神崎恵さん(中央)=滋賀県彦根市金亀町で、伊藤信司撮影 「山駕籠(かご)で挑む~誰もが本丸を目指せる方法を」と題した実証実験が19日、彦根城(滋賀県彦根市金亀町)であった。登城のバリアフリー化を進めようと、彦根市が備中松山城のある岡山県高梁市からアルミ製かごを借用。脚の不自由な男女を順次乗せ、高低差約50メートルの山道を通って本丸(天守前広場)まで運んだ。 力自慢の市職員とボランティアら十数人が担ぎ手となった。市内の障害者団体に協力を求めたところ、神崎恵さん(46)ら3人が乗客役となり、140ほどの石段を上がった。Advertisement 神崎さんは着物をリフォームした膝掛けをして座り、天秤櫓(てんびんやぐら)、太鼓門櫓(いずれも国重文)を経て十数分かけて天守前に到着。歓声を上げてうれしそうだった。付き添いの母美津枝さん(74)は「約20年前、車椅子を抱えられて登って以来です。お姫様気分で楽しめたようです」と目を細めていた。 座席も設置したかごの重量は約25キロ。プラント工事業の菊地優平さん(35)は長浜市からボランティアで参加した。「力仕事は慣れています。こんな形で彦根城の世界遺産登録も後押ししていきたい」と話していた。【伊藤信司】Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。