岩井コスモ証券の東京営業部が入る建物=東京都中央区日本橋で2026年10月21日午後4時21分、秋丸生帆撮影 岩井コスモ証券は21日、インターネット取引システムの委託先に、第三者による不正アクセスがあり、顧客の意図しない売買取引が行われたと発表した。人工知能(AI)を用いた攻撃の可能性があるという。国内では企業へのサイバー攻撃による情報漏えいが相次いでいるが、金融機関で売買被害が確認されたのは初めてとみられる。 岩井コスモによると、14日午前に不正アクセスを検知。委託先のトレードワークス社に通知して一部システムを止めた。顧客の7口座で売買注文が発注され、5口座で成立したという。既に取引前の状態に戻す対応をし、顧客に金銭的な負担は生じていない。損失はトレード社が補塡(ほてん)する。 また、4975人分の氏名やメールアドレスの漏えいを確認した。ネット取引の暗証番号は含まれていない。 両社によると、不正アクセスの発端になったのは、顧客からの株の売買などの注文を岩井コスモ側に伝える売買管理システムへの侵入とみられる。 岩井コスモは21日、「悪意のある第三者がシステムの脆弱(ぜいじゃく)性を突き、総当たり攻撃を仕掛けてきたと思われる」と公表した。トレード社側の設定不備と総当たり攻撃により、管理者としてのIDやパスワードが漏れて売買システムに侵入された可能性が高いという。 トレード社は、AIによる攻撃とは断言できないとしたが…Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。