「作り手の思いや商品のストーリーを伝えたい」と語る「ent」の浅野聡子店長=福島市大町で2026年10月15日午後2時44分、錦織祐一撮影 JR福島駅東口の文化通り沿いにある福島県産品のギフトショップ「ent」(福島市大町)がオープンから5周年を迎えた。切り盛りするのは移住してきた女性たち。「よそ者」の目線を生かして「思わず県外の家族や知人にあげたくなるような洗練された商品」をセレクトして販売してきた。23~25日には会津木綿の人気ブランドの洋服受注会を開く。 店を運営するのは一般社団法人「tenten」(同市)。代表理事の藤本菜月さん(46)は石川県小松市出身で、夫のUターンで南会津町など県内4カ所を転居した体験から「地域で孤立しがちな女性と地元の懸け橋を作りたい」と2020年にtentenを設立。移住世帯の交流会や就労のマッチングサービスに取り組む。Advertisement 店は、県内の作家たちが手掛ける多彩な工芸品や衣料品など「素晴らしいのに、地元にあまり知られていない」ものを紹介したいと21年9月にオープン。店名は福島を知る「entrance(入り口)」にしてほしいとの思いから名付けた。女性が勤務することで地域とのつながりや雇用も生み出す。 23~25日には、デザイナーの山崎ナナさんが、会津木綿で受注生産するアパレルブランド「YAMMA(ヤンマ)」の受注会を開催する。山崎さんは米ニューヨークを拠点に活動しながら、経営者が急逝した会津木綿の織元を承継して15年に工場「はらっぱ」(会津若松市)を設立。会津木綿の魅力を発信しており、entでの受注会も快諾。昨年から同店で開催している。 同店の浅野聡子店長は白河市出身。「作り手の思いや商品の背景といったストーリーまで伝え、福島の新しい魅力を発見できる店にしたい」と話す。【錦織祐一】Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。