朝日新聞記事深掘り2026年10月24日 7時00分岩本美帆【LIVE】東京湾大華火祭が11年ぶりに戻ってくる 約1万2千発が夜空を彩る 東京湾大華火祭(東京湾大華火祭実行委員会・中央区・港区主催、朝日新聞社など後援)が24日午後5時半から、11年ぶりに開かれる。1988年に始まり、東京湾岸の「夏の風物詩」となっていた花火大会だが、今回は秋になった。なぜいま再開し、以前とは何が変わるのか。コロナ禍に物価高騰、思わぬ壁を乗り越えて 前回は2015年8月。主会場だった晴海に東京五輪・パラリンピックの選手村をつくることになり、中央区は「数年間は休止」という方針を明らかにしていた。 中央区の平川康行・地域振興課長は「元々、休止から11年後の今年開催をめざしていたわけではないんです」と、想定よりも再開に時間がかかったとの認識を示す。20年からコロナ禍に見舞われたためだ。東京都中央区の平川康行・地域振興課長=2026年10月15日午前11時47分、東京都中央区築地1丁目の中央区役所、岩本美帆撮影 「いつやるの」「再開するんでしょ」。コロナ禍が落ち着き始めた22年ごろから、再開を望む区民の声が届くようになった。区は開催に向けて22年、会場設置や警備の費用などの調査に着手した。 その結果、再開への一番の壁として浮かび上がったのが経費だった。物価高騰などにより、前回は4億円ほどだった経費が約8億円になる見通しであることが判明した。近隣自治体に共催を呼びかけたところ港区が応じ、両区の80周年記念事業として26年に開催することが決まった。費用増えても期待できる経済効果 ただ、その後も経費は膨らみ、現在は約16億円を見込んでいる。それでも、主催者側は経済効果が経費を上回るとみている。06年の調査では周辺の飲食店やコンビニの売り上げ、遠方からの客の宿泊費などで、約74億円の効果があったという。 休止の間に、会場の条件も変わった。晴海の主会場は、選手村を経てマンション群「晴海フラッグ」となったこともあり、観覧会場での収容者数は前回の約16万9千人よりも少ない約11万人に。大会ホームページなどで「完全チケット制」とし、歩道などで立ち止まって見ることはできないと呼びかけている。東京湾大華火祭の観覧エリア前回は8月、今回は10月開催に 開催月は8月から10月に移した。台風などによる中止を避けるため、比較的天候が安定している時期を選んだという。ただ、24日はあいにく雨が降る予報で、平川課長は「わくわくする気持ちの半面、実は心配であまり寝られない日々です」と気をもむ。荒天の場合は中止となるという。東京湾大華火祭の観覧席の準備が進む会場=2026年10月23日午前、東京・豊洲 花火の数は前回と同じ約1万2千発だ。幕開けは「尺5寸玉」と「尺玉」という巨大な花火の連打。前回のフィナーレと同じ内容だ。平川課長は「11年前からのつながりを感じ、『これこれ、東京湾はこれだよ』と思ってくれたら」と話す。 今回は中央区と港区の共催により再開にこぎ着けたが、次回以降は未定だ。中央区の平川課長は「今回の大華火祭が成功し、区民の支持を得られたら、来年度以降も開催したい」と話す。港区の担当者も「にぎわい創出や経済波及効果が見込める。来年度以降の共催も検討はしたい」としている。2015年の東京湾大華火祭で打ち上げられた花火=東京都中央区提供【今ならキャンペーン価格】有料記事が2カ月間 月額100円で読み放題!詳しくはこちら宅配紙面の購読者なら、ダブルコース半年割がお得です。詳しくはこちらこの記事を書いた人岩本美帆ネットワーク報道本部専門・関心分野社会的養護、子どもの医療、広告クリエイティブ、バレエ関連トピック・ジャンル関連ニュースこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ10月24日 (土)松井秀喜氏、巨人の監督に改正皇室典範、きょう施行作家の村上龍さんが死去10月23日 (金)PHPに脆弱性、世界に影響ANA、中堅2社に追加出資へ巨人が織田翔希を強行指名10月22日 (木)観測史上 最も遅い真夏日証券会社へサイバー攻撃ネットを意識 高市政権1年10月21日 (水)火星の衛星探る 往復5年の旅七つの県警で職員情報流出かペットフード値引きを制限かトップニューストップページへウクライナ南部で限定的停戦 米、トランプ氏妻が仲介と発表0:30「ダブル村上」文壇の寵児に 村上龍さん、あふれる好奇心は最後まで18:00ヒマラヤ未踏峰で15日から不明の邦人登山家2人、山中で遺体を発見19:48情報漏洩のアプリ会社が会見 「総当たり攻撃、人間わざじゃない」19:03衆院定数31減、国民が容認に傾く 野党が反発、参政も「党利党略」6:00PHP騒動、財団が認める「構造的な失敗」 浮かび上がる四つの課題19:40