「欧米では大人が行くところ」 識者に聞く図書館のあるべき姿

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立命館大元教授の常世田良氏=本人提供 千葉県浦安市立中央図書館の元館長で多摩市立中央図書館建設時の基本計画検討委員会の委員長を務めた常世田良・元立命館大教授(76)は「図書館は人々の情報・経済格差を無くし、地域の発展にもつながる」と語る。多摩市立中央図書館の人気の秘密ともに、図書館のあり方について話を聞いた。【聞き手・矢野純一】 ――なぜ、多くの人が多摩市立中央図書館を利用するのですか。 ◆ベテラン司書を配置するなどサービス水準が高いからです。先進的なコンセプトを導入したことも理由の一つです。1階を従来の図書館のような静かな空間、2階を市民がおしゃべりしても良い空間にゾーニングしています。 多摩地域は全国でも図書館の利用者が多い先進地帯でした。何より開架式の本棚のキャパシティーが約30万冊あり、利用者の多様な要求にこたえることができます。 ――「多様」とは。 ◆コンビニには日常使いの物しかないのと同じで、規模の小さな図書館がたくさんあってトータルで蔵書数が多くても、多様なニーズに応えることができません。 ロングテールという言葉があります。売れ筋商品よりも、売れ筋でない商品の売上の合計が高くなることです。アマゾンが有名です。 私がかつて館長だった浦安の図書館では、30万冊を超えたあたりから…Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。