「夢を諦めないで」 あしなが奨学金を助けに進学の岩手大生

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あしなが学生募金のホームページを見る岩手大生=盛岡市で2026年10月19日午後1時43分、山田英之撮影 共働きだった母親は病気で仕事を辞めた。その数年後、父親が失業した。それでも、高校、大学へと進学できた。助けとなったのが、あしなが育英会(東京都)の奨学金だった。岩手大4年の男子学生(22)=盛岡市=は、物価高騰の中、経済的な不安や悩みを抱える中高生に「進学や夢を諦めないで」と呼びかける。 男子学生は青森県出身。小学5年のころ、保険会社で営業をしていた母親が病気で体調を崩し、仕事を辞めて通院、療養するようになった。中学3年のころには、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、父親が失業した。Advertisement 家庭の事情を知っていた中学の教諭から、あしなが育英会の奨学金を紹介された。父親は再就職できたが、「奨学金がなければ高校、大学に行けない可能性もあった」と振り返る。 あしなが育英会は8月、奨学金を受ける高校生の保護者を対象に、オンラインで調査を実施し、2735人から有効回答を得た。「物価高の影響で大学・専門学校への進学を諦めた、または諦める可能性がある」という回答(複数回答)が21・5%に上った。 男子学生は大学入学後、奨学金を受ける学生やボランティアによる「あしなが学生募金」の活動に参加するようになった。「将来を狭められる子どもたちが一人でも減るように、恩返しをしたい」と願う。 集めた寄付金は、病気や災害、自殺で親を亡くした子どもや、障害などで親が十分に働けない家庭の子どもたちの奨学金になる。東北でも24、25日に仙台、盛岡、秋田、山形、青森のJR各駅周辺などで街頭募金活動を予定している。【山田英之】Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。