創作の原点にして新境地 蜷川実花さんが向き合った家族の物語

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「蜷川実花展 はじまりの光」の記者発表会に登壇した写真家で映画監督の蜷川実花さん=埼玉・川口市立美術館で2026年9月9日、植村マサ氏撮影 会場に家族の親密な時間が流れる。 若き日の両親を捉え直した写真や、父の書斎をそのまま移設したインスタレーション。 9月にオープンした埼玉・川口市立美術館の開館記念特別展には、写真家で映画監督の蜷川実花さんによる私的な作品が並ぶ。 父は世界的な演出家の故・蜷川幸雄。 「若い頃は『親の七光り』と言われ過ぎて、親の存在に触れて何かをつくることは避けてきたし、その必要はないと言い聞かせていたところもあった」と実花さんは語る。 だが父の出身地であり、自身も幼少期を過ごした川口が舞台とあって、展覧会のテーマは自然と「家族」へ向かった。 企画から会場構成まで自ら手がけた個展のタイトルは「はじまりの光」だ。次男の誕生と父・蜷川幸雄の死 今展開催のきっかけとなったのがシリーズ「うつくしい日々」だった。 2016年に父が亡くなるまでの約1年半、毎朝通っていた病床までの行き帰りに撮影したカットを軸に構成される。新緑や青空、横断歩道など何気ない日常の場面が、白っぽい光で淡々と映し出される。 蜷川写真といえば花やチョウをモチーフにした極彩色のイメージがあるが、…Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。関連記事