首都ブカレスト中心部に位置するルーマニア外務省=ルーマニア・ブカレストのルーマニア外務省で2026年10月22日午前8時41分、畠山嵩撮影 ロシアによるウクライナ侵攻を背景に黒海で無人機(ドローン)による民間船舶への攻撃が相次ぐ中、ルーマニアのネクラエスク外相が22日、首都ブカレストで毎日新聞などの取材に応じた。ロシアを念頭に、黒海の安全保障を最優先事項とした上で、「地域で増大する脅威によりよく対応できるよう、防衛力を増強する」との認識を示した。 ルーマニア沖の黒海では今月に入り、停泊していた民間のタンカーがドローンによる攻撃を受けて死者や行方不明者が出るなど、緊張が高まっている。ルーマニア政府はロシアによる攻撃とみている。Advertisement ルーマニアは黒海やドナウ川を経由するウクライナ産の穀物の代替輸出ルートとなっている。黒海の安全保障強化の必要性を訴えるルーマニアのネクラエスク外相=ルーマニア・ブカレストのルーマニア外務省で2026年10月22日午前9時10分、畠山嵩撮影 ネクラエスク氏は「黒海を通じて運ばれる穀物類は、特に地球の南方にある国々にとって非常に必要とされている」と指摘。ロシアによるウクライナ侵攻は「地球規模のインパクトがある」とし、同盟国や近隣国との協力を深めながら黒海地域の安全保障の強化を進める考えを強調した。 相次ぐドローンによる民間船舶を狙った攻撃を巡り、ルーマニア政府は「容認できない」との立場で一貫しており、保護が必要な船舶には政府として支援を行う方針を示している。 また、ネクラエスク氏は「我々が黒海で直面している課題および脅威について日本にも真剣に考えてほしい」とも語り、黒海の安全保障の強化に向けた日本側の協力にも期待感を示した。【畠山嵩】Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。