朝鮮労働党の中央委員会拡大総会で発言する金正恩総書記=北朝鮮北西部・平安北道の妙香山で2026年6月、朝鮮中央通信・朝鮮通信 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が24日、中国を訪問した。今月15日に開通したばかりの鴨緑江大橋を渡って、北朝鮮と国境を接する中国東北部・遼寧省丹東市に入ったという。韓国の聯合ニュースが伝えた。金氏の訪中は2025年9月以来。 韓国メディアは、韓国国会の情報委員会関係者の話として「金氏が現地入りした中国の李強首相と会談した」とも報じている。Advertisement 25日は朝鮮戦争(1950~53年)に中国人民義勇軍が参戦した日から76年となる記念日で、金氏はこの日に合わせて訪中した可能性がある。丹東市民らによると市内にある朝鮮戦争参戦を記念した「抗美援朝紀念館」周辺では24日早朝から交通規制が敷かれていた。対岸の北朝鮮(奥)と中国を結ぶ鴨緑江大橋=中国遼寧省丹東市で2026年10月5日、河津啓介撮影 一方、金氏が訪中期間中に習近平国家主席と首脳会談を開く可能性もあるが、韓国の情報委員会関係者は聯合ニュースに「今回は日帰りの可能性が高い」と話した。その上で訪中の目的について「米朝首脳会談への肯定的シグナル」を中国側に伝えるためだとの見方を示した。 中朝関係を巡っては、26年6月、習氏が訪朝。平壌で金氏と会談し、連携強化を確認していた。来月18、19の両日に中国・深圳で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議では、米中露による首脳会談が取り沙汰されるなど、中国を中心とした外交的駆け引きが活発化している。【北京・畠山哲郎、ソウル福岡静哉】Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。