ツキノワグマとみられる柿の木の爪痕=東京都八王子市上恩方町で(同市提供) 東京都八王子市は、同市上恩方町の柿の木と周辺に18日夜、ツキノワグマが出没した痕跡が見つかったと19日発表した。 市によると、現場は民有地の山地で、近くに町会の会館がある。18日午後8時37分、市が委託した野生動物の専門家から、現場付近の柿の木と周辺にクマらしき動物の痕跡があったと市にメールがあった。19日、市職員と専門家が爪痕やふん、食べ残した柿の実を現地で確認し、クマの痕跡と判定した。マニュアルに基づき「危機レベル2」と判断し、柿の木3本を所有者の了承を得て剪定(せんてい)した。Advertisement 市は誘因物となる果実の早めの収穫、収穫や管理が難しい樹木の伐採の検討を呼びかけている。クマが食べ残したとみられる柿=東京都八王子市上恩方町で(同市提供)初動迅速化へマニュアル改定 八王子市は20日、ツキノワグマ対応マニュアルを改定した。緊急時には対策本部設置を省略できるようにするなど、9月に行った都内初の緊急銃猟で市が警察の連絡を受けてから実施まで2時間かかった状況を改善する。 初宿和夫市長が同日の記者会見で発表した。市長や副市長の不在時には部長、部課長が不在の際は課長補佐(または主査)に緊急銃猟などの決定権限を与える▽人の日常生活圏での被害発生など捕獲や緊急銃猟を検討する場合、市議会開会中などでもクマ対策本部設置を最優先する▽緊急時は副市長判断で対策本部設置も省略できる▽市職員の人材育成を図る――などが柱。 初宿氏は「初の緊急銃猟では(市が連絡を受けてから)2時間かかったが、改定で1時間に短縮できる。人の生活圏への出没が続き、待ったなしの状況となっている」と述べ、緊急銃猟の委託先を現在の民間事業者に加えて広げるため、地元の二つの猟友会とも連携していくことを明らかにした。【野倉恵】Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。関連記事【最新記事】