フォトジャーナリズムの火を消すな 発表の場作りやCFに活路

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JPSノンフィクション写真賞を受賞した、李啓睿さん「北風が、記憶を揺らす」(カラー30点)の1枚 ドキュメンタリー写真やフォトジャーナリズムを取り巻く環境が年々厳しさを増している。 発表媒体が先細り、作品発表で得た対価を次の取材につなげる循環が成り立たない。優れた写真家や作品を生み出そうと模索する現場を紹介する。JPSノンフィクション写真賞へ衣替え 日本写真家協会(JPS)は9月、第1回「JPSノンフィクション写真賞」を発表した。前身は日本におけるフォトジャーナリズムの先駆者の名を冠し、2005年に始まった「名取洋之助写真賞」だ。 名取賞は主に30歳代までを対象に、貧困、高齢化といった社会問題を長期取材したドキュメンタリーを評価の軸に置いてきた。 しかし近年、情報が手軽に無料で大量に手に入るこの時代を反映するように応募数が伸び悩んだ。真実性のある写真の追求と若手の育成という賞の趣旨に立ち返ろうと、30歳以下の幅広いテーマを主題とするノンフィクション作品を顕彰する賞に今年から改めた。 大賞に選ばれたのは、九州産業大芸術研究科に在籍する李啓睿(リチイレイ)さん(29)の「北風が、記憶を揺らす」。親族が暮らす中国東北部の長春市で、高齢化や都市化が進み変わりゆく街の姿と、よみがえる自身の遠い記憶に向き合った。 計39人から応募があり、家族、故郷、都市生活など日常を基点とした作品がそろった。JPSの熊切大輔会長(57)は、賞のリニューアルについて「若手写真家の発表の入り口が限られる中、いろんな人にチャレンジしてもらいたい」と意義を強調し、受賞作を「単なる自分探しではない親と子、そして世代…Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。関連記事