「野鳥が選んでくれた印旛沼」に危機 決壊から1カ月、続く余波

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復旧作業が続く北印旛沼の決壊箇所(奥)近くの田んぼで羽を休めるチュウサギの群れ=千葉県成田市で2026年10月3日、滝川大貴撮影 千葉県の印旛沼周辺には水田や湿地が広がり、餌を求めて多くの野鳥が飛来する。9月の台風25号で堤防が決壊し、周辺は広範囲に浸水した。水害の影響はゴミの散乱や外来種の拡散として今も残る。決壊から1カ月、周辺の自然環境や生き物への余波を探った。絶滅危惧種の野鳥も飛来 堤防の復旧作業が急ピッチで進む10月上旬、決壊箇所近くの田んぼでチュウサギの群れが羽を休めていた。白い羽を広げて飛ぶ姿は美しく、そこが災害現場であることを一瞬忘れさせられた。 日本野鳥の会千葉県によると、日本に約640種いるとされる野鳥のうち、印旛沼では142種が確認されている。ゴイサギやサシバ、トモエガモなど絶滅危惧種も訪れる貴重な水辺となっている。 同会は渡り鳥の多い毎年10月から翌年4月ごろまで北印旛沼で探鳥会を開いている。しかし、徒歩で行われる探鳥会の安全なルートが確保できないとしてこれまでの開催は見送りに。今年は決壊していない西印旛沼でのみ実施した。 北印旛沼の探鳥会幹事を務める鈴木裕子さん(68)は、台風直後の決壊した沼周辺を見て「初めて見る光景で。こんなことがあるのかとショックだった」と振り返る。 付近には増水と強風によって野鳥の営巣地や餌場となるヨシ原がなぎ倒された箇所が見られる。流された草やペットボトルなどが散乱する場所も多く、「ヨシ原や水辺に巣を作る種もいる。今回の水害で流されてしまったようだ」と心を痛める。 もともと付近は…Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。関連記事