「老いると面白い」故郷で円熟 文化功労者に歌人・伊藤一彦さん

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文化功労者に選ばれた歌人の伊藤一彦さん=宮崎市で2026年10月21日午後3時36分、加藤学撮影 宮崎県で短歌の普及や若山牧水の研究に尽力してきた歌人の伊藤一彦さん(83)が2026年度の文化功労者に選ばれた。伊藤さんに受賞の喜びや作歌活動への思いを聞いた。「毎日歌壇」で選者も 「思いがけないことで驚いた」と柔和な笑みを浮かべた。故郷の宮崎県で教職に就きながら作歌活動を続け、2008年に「微笑の空」で迢空賞、16年に「土と人と星」などで毎日芸術賞を受けた。同郷の歌人、若山牧水の研究でも知られ、名を冠した賞を創設。若山牧水記念文学館館長として顕彰に尽力する。本紙「毎日歌壇」の選者も務め、短歌の普及にも貢献した。Advertisement 分断と対立の時代にこそ、牧水に価値を見いだす。「相手が自然でも人間でも親しみを持って関係を結ぶ。非常に影響を受けた」。自らの作風についても「宮崎の自然、風土、人間を歌い続けた」と自負する。 県立宮崎南高校でカウンセリングを担当した経験から、若者の悩みも多く詠んだ。教え子の俳優、堺雅人さんとは今も交流が続く。 「老いると面白い」の言葉に、円熟期に入った活動の充実ぶりがにじむ。「体は不調をきたす一方で、いろんなとらわれから自由になる。それが絡み合い、思わぬ自分を見つけられるから」【加藤学】Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。関連記事