「研究仲間に感謝」 文化勲章にノーベル化学賞の硤合憲三さん

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文化勲章の受章が決まった東京理科大栄誉教授の硤合憲三さん(76)=東京都新宿区の東京理科大神楽坂キャンパスで2026年10月22日、菅沼舞撮影 政府は23日、今年のノーベル化学賞に選ばれた硤合憲三・東京理科大栄誉教授(76)に文化勲章を贈ることを決めた。硤合さんは受賞の喜びと仲間への感謝を語った。「非常に栄誉なこと。これを機に、研究に興味をもっていただけたら」と受章の喜びを語る。 自然界に存在するアミノ酸は「左手型」と「右手型」があるが、生命を形作るのは「左手型」ばかり。一方、遺伝情報を担うDNA(デオキシリボ核酸)を構成する糖は右手型だ。Advertisement なぜこうした偏りが生じるのか。硤合さんは実験を繰り返し、片方がほんの少し多くなると自己増殖する反応が起きて偏りが大きくなることを1995年に発見。2026年のノーベル化学賞に選ばれた。 まず口をついて出るのは、共に研究に取り組んだ仲間への感謝の言葉だ。「実験化学は、教員と研究室メンバーの組み合わせで成果が決まることが多い。一緒に追い求めてくれた」と万感の思いで振り返る。 発見は「硤合反応」として知られるようになった。「個々ではできないことが、互いが出合うことで新しい機能や可能性が生まれる。それが化学だ」。半世紀以上向き合う学問への愛は、尽きない。【菅沼舞】Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。