神奈川県警本部 駅のベンチに置き忘れられたリュックサックの中に入っていたのは、31枚の運転免許証だった。落としたのは神奈川県警の20代の巡査長。県警が入手経路をたどっていくと、複数の署の警備課で交通課から失効した免許証を受け取り、記載された顔写真を公安捜査の資料として再利用していた疑いが浮上した。30年にわたり続いてきたという個人情報の不適切な取り扱いは、なぜ見過ごされてきたのか。 「交通に頼んである程度まとまった免許証をもらっていた。免許証には右(翼)も左(翼)も含めて(監視)対象者が混じっている場合があるので、顔写真を資料として使っていたんだと思う」。警備部門のある捜査員は県警内部で続いてきた流用の実態について、こう明かす。リュックから大量に 長年にわたる不正が発覚したのは8月下旬。県内の駅で落とし物として見つかったリュックサックから大量の失効免許証が出てきた。県警保土ケ谷署警備課の巡査長が同僚と酒を飲んだ後に置き忘れたものだった。 県警が入手先を調べたところ、巡査長が3月まで勤務していた港北署では更新時に回収したすべての免許証を交通課から警備課に引き渡していたことが判明。巡査長が持っていたのもこの一部だったが、なぜ外部に持ち出したのかは分かっていない。 警察庁によると、同様の受け渡しは5署で確認された。ベテラン捜査員からは「平成1桁(1989~97年)当時には…Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。関連記事