2026年10月23日 21時30分松島研人島崎奈桜さん=関係者提供 愛知県犬山市のアパートで2024年、小学1年の島崎奈桜(なお)さん(当時7)が暴行を受けて死亡した事件で、保護責任者遺棄致死と傷害の罪に問われた母親の島崎みなみ被告(35)の裁判員裁判の公判が23日、名古屋地裁(梅沢利昭裁判長)であった。島崎被告はこの日の被告人質問で、保護責任者遺棄致死罪について「(死亡するほど)ひどい状況だと思っていなかった」と述べ、改めて無罪を訴えた。 起訴状などによると、島崎被告は24年5月25日、自宅で内縁の夫、倉田凱(がい)被告(34)=傷害致死罪で起訴=から暴行を受け、腹痛を訴え、嘔吐(おうと)を繰り返していた奈桜さんを病院に連れて行かずに放置し、翌26日に敗血症性ショックで死亡させたとされる。また、24年3月13日ごろには、奈桜さんの腹に暴行を加え、嘔吐や発熱を伴うけがを負わせたとされる。腹部踏み、トイレに閉じ込め 「教育の範囲内」 島崎被告は公判で、奈桜さんがうそをついたり約束を破ったりしたときに暴力を振るうことがあったと説明。奈桜さんに対する傷害罪の起訴内容については、奈桜さんがうそをついたため、右足のつま先で腹部を踏み、少なくとも午前10時~午後4時半ごろまでトイレに閉じ込めた、と話した。「私の中では教育の範囲内だった」と述べた。 翌日、奈桜さんには嘔吐や発熱があったものの、体に複数のあざがあったため、児童相談所への通報を恐れ、病院には連れて行かなかったという。「(奈桜さんが)怒られたことへのショックで体調不良になったか、風邪を引いたのだと思った」と説明した。内縁の夫に「しがみついていた」 涙声で娘に謝罪の言葉 島崎被告によると、倉田被告も奈桜さんを叱る際に首をつかむなどし、24年2月には押して転倒させ、頭を4針縫うけがを負わせたという。島崎被告は「しつけで手を出さないよう注意しており、聞き入れてくれると思った。結婚を前提にしており、お金もなかったので、離れられなかった」などと振り返った。 奈桜さんの死亡後も、入籍を予定していたといい、島崎被告は「(倉田被告に)しがみついていたんだと思う」と説明。今も結婚する意思があるかという問いには「ないです」と答えた。 奈桜さんへの思いを聞かれると、「私の一つひとつの選択ミスで命を奪ってしまった。ちゃんとしたお母さんじゃなくてごめんなさい。ちゃんと育ててあげられなくてごめんなさい」と涙声で謝罪した。 公判は26日に結審し、判決は30日に言い渡される予定。【今ならキャンペーン価格】有料記事が2カ月間 月額100円で読み放題!詳しくはこちら宅配紙面の購読者なら、ダブルコース半年割がお得です。詳しくはこちらこの記事を書いた人松島研人名古屋報道センター専門・関心分野地方行政、平和、防災関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ10月23日 (金)PHPに脆弱性、世界に影響ANA、中堅2社に追加出資へ巨人が織田翔希を強行指名10月22日 (木)観測史上 最も遅い真夏日証券会社へサイバー攻撃ネットを意識 高市政権1年10月21日 (水)火星の衛星探る 往復5年の旅七つの県警で職員情報流出かペットフード値引きを制限か10月20日 (火)仏のデモ暴徒化 大統領が非難教科書 紙とデジタル併用へ阪神・佐藤輝明 大リーグ挑戦トップニューストップページへ「ダブル村上」文壇の寵児に 村上龍さん、あふれる好奇心は最後まで18:00ヒマラヤ未踏峰で15日から不明の邦人登山家2人、山中で遺体を発見19:48情報漏洩のアプリ会社が会見 「総当たり攻撃、人間わざじゃない」19:03PHP騒動、財団が認める「構造的な失敗」 浮かび上がる四つの課題19:40日銀の物価目標、ついに「到達」か 識者「金融緩和の限界が露呈」20:12手錠と足かせで強制送還、「非人間化」される移民 ある一家を訪ねた15:00