災害時にも役に立つ! 電動車は「走る電源」

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プリウスのラゲージルームのコンセントから、手前にある冷蔵庫やIHクッキングヒーターなどに電力を供給している様子=愛知県長久手市で8月、トヨタ自動車提供 みなさんは、ハイブリッド車や電気自動車などの「電動車」が、災害のときに役立つことを知っていますか? 二酸化炭素を含む排ガスの量を抑えられることから、環境にやさしい車として知られていますが、「走る電源」としても活用できます。自動車メーカー・トヨタ自動車(愛知県)の社会貢献部の高木陽一さんに教えてもらいました。電動車ってどんな車? 電動車とは、電気を使ってモーターを動かす車のことです。ガソリンを使わずに電気だけで走る「電気自動車」だけではありません。ガソリンエンジンと電動モーターを使う「ハイブリッド車」、水素と酸素を反応させて電気を発生させる燃料電池を使う「燃料電池自動車」も電動車の仲間です。Advertisement 車種によって給電の方法は違いますが、車の中にあるコンセントから電気を取り出したり、専用の給電器につないで車にたまった電気を外へ送ったりすることができます。最大1500ワットまで使えるので、例えば、IH炊飯器(1200ワット)▽扇風機(30ワット)▽電気スタンド(20ワット)▽スマートフォン(10ワット)――など、複数の電気製品を使うことができます。SORAから給電して、スポットクーラーの電源として使ったり、テントを膨らましたりしている様子=愛知県長久手市で8月、トヨタ自動車提供3日分の備えを 電力の供給時間も車種によって違いますが、ハイブリッド車の「プリウス」では、ガソリンが満タンなら、家庭で使う電気を約5日分まかなえます。過去の災害で電力が復旧したのは、2011年の東日本大震災で7日ほど後、16年と今年の熊本地震では5日ほど後といいます。高木さんは「災害発生から3日間は、人命救助が優先されます。家庭ではまず3日分、自分たちの暮らしを維持する備えが必要です」と話します。 トヨタ自動車は8月26日、プリウスや燃料電池バス「SORA」から給電する仕組みを報道陣に公開しました。プリウスは、荷物を載せるラゲージルームなどにコンセントがあり、そこから電気を取り出すことができます。ソラは外部の給電器を使って大容量の電力を長時間給電することができます。100人規模の避難所では4~5日間分の電力をまかなえるそうです。荷物を載せる「ラゲージルーム」のコンセントから給電することができます=トヨタ自動車提供熊本地震でも活用 19年の台風15号で大規模停電が起きた千葉県では、避難所でソラから給電してドライヤーを使えるようにしました。また、今年7月28日に発生した熊本地震では、燃料電池バスが、持ち運びできるスポットクーラーなどの電源として使われました。 高木さんは「災害が起きて、普段の生活が送れなくなるのはつらいことだと思います。できる限り普段に近い生活を送るためには、電気がないとできないことが多いです。ハイブリッド車を含む電動車が電源として使えることを知ってもらい、もしもの時に役立ててもらえたら」と話します。【毎日小学生新聞・真田祐里】毎日小学生新聞では国内外のニュースを分かりやすくお知らせします。紙面やウェブサイトでは、すべての漢字にルビがついているので、小さなお子さんも読むことができます。購読は>>>こちらからGoogle検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。関連記事