廃部による特別措置が適用され、入社1年目ながらドラフトの指名対象となるセガサミーの立花祥希捕手(左)と樫村佳歩投手=東京都八王子市で2026年10月20日、下河辺果歩撮影 思いがけず、夢の舞台への挑戦権が1年早く与えられた。今季限りで廃部するセガサミー(東京)の新人選手たちだ。廃部特例で指名対象となる22日のプロ野球ドラフト会議を前に率直な胸の内を語ってもらった。突然の「廃部」発表に 樫村佳歩投手(23)は身長166センチと小柄な右腕だが、球威のある直球が魅力だ。東都リーグの立正大では、4年秋に1部昇格の立役者となった。同じく東都リーグの国学院大出身の立花祥希捕手(23)は4年秋にベストナインを獲得しており、経験豊富。ともに「社会人で力をつけて、2年後にプロ野球を目指す」と誓い、セガサミーの門をたたいた。 だが、2人を待ち受けていたのは予想もしなかった現実だ。 都市対抗東京2次予選を控えた5月14日。今季限りでの廃部が発表された。突然の知らせに、樫村投手は「何を言っているのだろう……」。しばらくの間、理解することができなかった。 所属チームの廃部は、2人の目標であるプロ入りまでの道筋が変わることも意味した。 通常、社会人チームの選手は大卒2年目、高卒3年目でドラフト指名が解禁される。ただし、所属チームが解散して競技者登録を抹消した選手、または所属チームが休部中の選手は特別措置が適用され、解禁年を待たずに指名の対象となる。 立花選手は「せっかくのチャンス。可能性があるんだったら頑張ろうと、モチベーションにつながりました」。樫村投手も「チャレンジだと思って頑張ろうと思いました」と前向きに捉えた。 しかし、社会人の厳しい「洗礼」を浴びた。…Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。【前の記事】プロ入りは亡き父への「恩返し」 休部のパナソニック・坂下翔馬関連記事