本人尋問に臨むため、札幌地裁へ入廷する西清孝さん(中央)と佐藤万奈さん(右から3人目)=札幌市中央区で2026年7月29日午後1時4分、和田幸栞撮影 夫婦別姓が選択できない民法と戸籍法の規定は個人の尊重を定める憲法13条などに違反するなどとして、札幌市内の事実婚夫婦が国を提訴した訴訟は、2027年1月に札幌地裁で結審する見込みとなった。 24年から続く訴訟で、夫婦側は改姓に疑問を持つ男女920人分の陳述書を提出するなど、自らの主張に具体的な証拠を補強して司法に判断を求めてきた。 今秋、夫婦側は新たな調査結果を証拠として示した。 その中で、ひときわ目を引いた内容がある。 自分が結婚して名字が変わる可能性について、約7割の男性が考えたことがない――。 今も厳然と残る男女の意識差が、憲法がうたう自由や平等を阻んでいると夫婦側はみている。具体的な質問で、回答が一変 訴えを起こしているのは札幌市に住む西清孝さん(34)、佐藤万奈さん(39)。2人は19年に結婚したが、佐藤さんが改姓に違和感を抱き心身に不調を来したことを機に20年8月、「ペーパー離婚」を選択。事実婚の夫婦となった。 <西さん、佐藤さんのこれまでは以下の記事からご覧になれます> ・「恨んでるよ」 妻の一言で気づいた不平等 別姓のため離婚した夫婦 ・「同じ姓で絆失われかけた」夫婦別姓訴訟、背負う920人の思い ・「夫困らせる」「妻がすると」 別姓訴訟、原告夫婦が語った実態 今回の調査結果は9月、「女性側の問題」として語られがちな夫婦別姓について、男性側の潜在的な意識を明らかにするために提出した。 調査は慶応大の阪井裕一郎准教授(社会学)が8月、ウェブ上で20~60代の男性計1089人を対象に実施した。 「結婚の際に自分が名字を変えることに抵抗感があるか」という問いに、「抵抗感はない」「どちらかというと抵抗感はない」と回答した人は過半数の計561人に上った。 しかし、より具体的な質問内容になると、数字は一変した。 男性たちに「今までに(既婚の方は結婚前に)、自分が結婚…Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。【前の記事】「欲しくても産めない」 苦しみ知る助産師が起業した「会社」関連記事