米オープンAIのロゴ=2026年10月19日、ロイター 世界的なプログラミング言語「PHP」に関する問題を巡り、米オープンAIは21日、自社の最先端人工知能(AI)が2カ月前にシステム上の重大な欠陥を発見したと発表した。「近年で最も影響の大きいセキュリティー問題の一つ」とした一方、今後数カ月で同様の事象が急増するとの見通しも示した。 発表によると、米国のセキュリティー企業カリフが8月、オープンAIの「GPT―5・6Sol」を使って発見。その後、PHP側と共に、2カ月間にわたって防御策を準備した。Advertisement 米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、今回の欠陥はセキュリティー研究者が数十年前に指摘していたが、悪用が難しすぎるとの考えで忘れ去られていた。ただ、悪意ある集団が攻撃した場合、小規模なシステムはわずか数秒、複雑なシステムの場合でも数時間でハッキングすることが可能だったという。 オープンAIは今回の欠陥について「我々が発見し、修正に取り組んでいる複数の重大な欠陥の一部に過ぎない」と評価した。今後、各セキュリティー部門の協力体制の構築と強化を進める必要があると強調した。 米アンソロピックが4月に最先端AIモデル「クロード・ミュトス」を公表すると、システムの欠陥を瞬時に見つけ出す性能が注目される一方、サイバー攻撃などに悪用される懸念が指摘されてきた。ミュトスは10月上旬時点で3万件近い欠陥の可能性を発見し、うち6000件超で実際に欠陥があったと報告。オープンAIの最先端AIも今回その役割を果たした形だが、悪用されて金融システムなど経済・社会インフラが標的となれば大混乱を招くリスクはなお残っている。【ワシントン浅川大樹】Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。