「原爆の子の像」に折り鶴を献納する三滝ひまわりの入所者=広島市中区で2026年10月16日、佐藤賢二郎撮影 介護老人保健施設「三滝ひまわり」(広島市西区)の入所者が平和の願いを込めて1万羽以上もの折り鶴を作り、平和記念公園(同市中区)の「原爆の子の像」に献納した。被爆体験の証言活動をしている上野照子さん(96)が他の入所者に呼びかけ、協力しながら1年がかりで色とりどりの鶴を折り、ひもにつないで束ねた。 上野さんら入所者4人が16日、施設の職員に付き添われて平和記念公園を訪れ、4束もの折り鶴を納めた。「平和は力では保たれない。平和はただ分かり合うことで実現できるのだ」など、入所者が筆でしたためた言葉が添えられていた。Advertisement 折り鶴の献納は被爆80年だった昨年、上野さんが発案し、入所者が作った約4000羽を納めた。戦争の時代を知るお年寄りには、抱えてきた思いがさまざまあるのか。その後も折り鶴は作り続け、今回の献納の前日まで作業をしたという。 上野さんは原爆投下時は広島赤十字病院(現広島赤十字・原爆病院)にあった救護看護婦養成所の学生で、生き残った医師らと懸命に救護活動を続けた。戦後は犠牲になった旧友らの慰霊を続けた。 車椅子で来園した上野さんは「今年もみんなで来られてよかった」と語り、献納した折り鶴に手を合わせた。【宇城昇】Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。関連記事【最新記事】