車椅子選手用の陸上ウエアを紹介するアシックスアパレル工業の近藤潤社長=福井県越前市で2026年10月5日午後2時5分、高橋隆輔撮影 アジアの障害者スポーツの祭典、第5回アジアパラ競技大会(愛知・名古屋アジアパラ大会)は24日、フィナーレを迎える。日本勢のメダル獲得も相次いでいるが、表彰台で選手が着用するウエアや陸上の競技ウエアは、福井県越前市のアシックスアパレル工業が生産している。障害の種類によって個別対応が必要なウエアを迅速に納入できるのは、繊維産業の集積地だからこそ。パラアスリートが障害を物ともせず、しのぎを削ることができる背景には、縁の下の力持ちの存在がある。高度なノウハウが求められ 国際大会では、出場する選手が決まるのは大会直前になることが多く、初選出の選手は納品後に追加調整が必要になることもある。義足や車椅子、上肢障害など、障害の特性にも対応しなければならないパラスポーツの場合、メーカーには高度なノウハウが求められる。 陸上の競技ウエアでは、例えば車椅子用は前傾姿勢を取っても背中が見えないよう、前後で丈の長さを変えている。体温調整が効きにくい選手も多いため、背中をメッシュにするなど、障害の特性も把握した上で設計されている。 ウエアの設計はアシックス本社で選手の声を聞き取りながら進めている。パラスポーツ企画部戦略チームの木谷理洋さんは「代表チームの合宿などに足を運び、着替えや移動など、練習の前後から動きを見ている」と話す。車椅子用のウエアを開発する際には、「背中を…Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。関連記事