11月に予定する正殿の一般公開に向け復元工事が続く首里城=那覇市で2026年8月23日午後2時26分、本社ヘリから上入来尚撮影 沖縄の首里城復元についてQ&A形式で分かりやすくまとめました。 Q 沖縄の首里城がもうすぐ完成するんだって? A 那覇市にある首里城では、2019年10月31日に火災が発生し、正殿など7棟が全焼しました。22年に始まった正殿の復元工事がまもなく完了し、11月23日から一般公開されます。 Q 首里城はどんな場所だったの? A 約450年続いた琉球王国の国王らが住み、政治や宗教儀式の中心でした。朝貢貿易をしていた中国の明や清からの使者を歓待するなど、外交の拠点でもありました。しかし、1879年の「琉球処分」により、琉球王国は日本の一部に併合されて沖縄県になり、国王も首里城から退去させられました。Advertisement Q 復元は初めてではないの? A 首里城は琉球王国時代に3度の火災がありました。そのたびに再建されてきましたが、第二次世界大戦では地下に日本軍の司令部壕が造られ、1945年に米軍の攻撃を受けて壊滅しました。戦後、跡地に建てられた琉球大学の移転を機に首里城の復元を望む声が上がり、92年に正殿が完成しました。 Q 今回の復元は前回と同じなの? A 基本的な設計は踏襲しつつ、後の研究で判明した新たな知見も加えられています。外壁などの塗料は「久志間切弁柄」という天然由来の顔料であることが明らかになり、前回の復元に比べ深みのある赤になりました。県民や観光客の関心を高めるため、「見せる復興」をテーマに工事現場に見学エリアを設けたことも特徴です。 Q たくさんの人の応援があったんだってね。 A はい。沖縄県によると、これまでに60億円以上の寄付金が集まり、約43億円が復元費用の一部に充てられました。残りはこれから始まる北殿や南殿などの復元工事や、伝統的な建築技術を受け継ぐ人材の育成などに活用されます。【喜屋武真之介】Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。