インタビュー2026年9月14日 6時00分有料記事聞き手・遠藤美波元裁判官の大西直樹さん。「再審の問題など、今後は刑事司法全体を良くするための活動にも関わりたい」=2026年8月6日、大阪市北区、遠藤美波撮影 判決を言い渡し、「これにて閉廷」しない。刑事被告人に必ず「説諭」する裁判官がいた。この春、退官した大西直樹さん(55)。法廷で語りかけ続けた理由と、説諭に込めた思いを聞いた。きっかけは民事裁判 「控訴すると思ったら確定した」 ――必ず説諭をする裁判官は珍しいと思います。きっかけは? 任官9年目、徳島地裁にいたときです。兄弟間の壮絶な財産争いの民事裁判を担当しました。 民事の判決は通常、主文の読み上げだけ。当事者が法廷に来ないことが多い。そのつもりで法廷に入ると、兄弟がいたんです。小さな法廷で向き合っていた。 主文を読み上げて退廷することもできたが、「裁判官としてそれでいいんだろうか」と。 判決理由をかみ砕いて説明し、「きっと小さい頃は大切な唯一の兄弟だったでしょう。今でも大切な存在であることは変わらないと思います。裁判を一区切りにして、前を向いていってほしいなと思います」と伝えました。 兄弟は最後まで聞いてくれた。どちらかは控訴すると思っていましたが、確定しました。言ってみるのもありなんだなと思いました。 ――その後、刑事裁判官としてキャリアを歩み、説諭を続けました。どんな思いがあったのですか。 刑事訴訟規則では、裁判長が被告に「将来について適当な訓戒をすることができる」とされています。有罪なのか、有罪だとしたらどんな量刑が適切かを考えていると、「立ち直ってほしい」という気持ちが出てきます。説諭を始めたのは、判決では言い尽くせない思いがあったからです。無罪主張の被告に有罪の説諭も ――説諭を嫌う被告や弁護人もいます。 嫌そうな顔をしている被告が…【この記事の続きが読める】有料記事が読み放題のスタンダードコースが初回1カ月無料!詳しくはこちら宅配紙面の購読者なら、ダブルコース半年割がお得です。詳しくはこちらこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ9月14日 (月)新顔・古謝玄太氏 沖縄知事に待機児童が9年ぶりに増加首都圏新築マンション1.6億円9月13日 (日)フーシが紅海の沿岸部を制圧インフル流行、異例の早さ新築マンションに配達駐車場9月12日 (土)日銀、追加利上げの公算大陸自、無断で個人情報を収集世界の海面、異例の高温状態9月11日 (金)子の殺害「心中」ではないアップル初 折りたたみスマホラスカー賞 日本から4人受賞トップニューストップページへ投票で重視「経済」が最多50%、基地は21% 沖縄知事選出口調査20:54日本M&Aセンター「不適切な買い手リスト」登録逃れ 担当者は解雇6:00西田有志がチーム最多の18得点 バレー男子、ロス五輪切符を獲得23:29中部電力の社長と会長、辞任の方向 浜岡原発のデータ不正問題で引責20:38悠仁さま、初めて東北の震災遺構に 質問通して津波の威力確かめる20:07内閣改造、女性の起用は? 「機会の平等」にこだわる首相の価値観6:00