深掘り2026年9月9日 6時00分有料記事細沢礼輝JR東日本が作業員らに携帯を義務づけている列車接近警報装置。胸ポケットに入る程度の大きさだ=JR東日本提供 東武日光線新鹿沼駅(栃木県鹿沼市)で4人が死亡した事故のように、線路内にいた作業員らが列車にはねられる事故は「触車事故」と呼ばれる。近年は、人間の注意力だけに頼らない安全対策として、GPSなどを利用して列車接近を自動で知らせる警報装置の導入を進める動きもあるが、根絶に向けてはなお課題も残る。 国の運輸安全委員会によれば、安全委が発足した2008年10月以降、線路内にいた作業員や見張り員らが列車と接触して死亡する事故は、全国で24年末までに9件起きている。発足前の1999年にはJR山手貨物線(東京都)で5人、2006年にはJR伯備線(鳥取県)で3人が死亡する事故がそれぞれ発生。まだ原因調査中だが、今年3月にはJR予讃線(香川県)で作業員1人が快速にはねられて死亡しており、触車事故は繰り返されている。 安全委の鉄道事故調査報告書によれば、これらの事故は「待避指示が伝わらなかった」「見張りに専念する人員が配置されていなかった」などが原因とされる。事故防止策として、安全委は「作業前の打ち合わせで見張り員の配置場所や作業員の待避場所、お互いの伝達手段を確認する」「見張り員は見張り業務に専念する」「作業員らがルールを理解し、適切に行動できるよう教育、訓練を実施する」などを挙げている。ただ、似たような原因で事故が繰り返されるケースもある。 こうしたなか、鉄道各社がハード面の安全対策として導入しているのが「列車接近警報装置」だ。カーブなど見通しの悪い線路脇に設置され、列車が接近すると表示器が点滅して作業員に知らせる。東武鉄道も導入しているが、事故現場には設置されていなかったという。 さらに、JR東日本は「人間の注意力は絶対ではない」として、全作業員に携帯タイプの警報装置を持つことを義務づける。信号表示につながる軌道回路を使って列車の接近を検知し、「上り接近」などの音声で知らせる。JR西日本や東海などもGPSを使って見張り員に列車接近を知らせたり、作業員のヘルメットに取り付けた子機が鳴動して待避指示を伝えたりするシステムを導入している。 ただ、こうした対策を導入していても作業員の接触事故になりかねない事例もあった。 JR西日本によると、3月3…【この記事の続きが読める】有料記事が読み放題のスタンダードコースが初回1カ月無料!詳しくはこちら宅配紙面の購読者なら、ダブルコース半年割がお得です。詳しくはこちらこの記事を書いた人細沢礼輝東京社会部|鉄道担当専門・関心分野鉄道を中心とした運輸部門関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ9月9日 (水)羽田、管制指示違反に新規制日本の15歳学力、上位維持エッフェル塔でストライキ9月8日 (火)アンダーパス冠水 相次ぐ事故みずほ楽天カード 還元率2%ガソリン価格 不自然な値動き9月7日 (月)玉木氏、国民民主党代表3選悠仁さま、20歳に温暖化進めばスキー場7カ所に9月6日 (日)中低所得者に現金給付を検討メルカトル図法やめて 採択一番茶 静岡が2年ぶり首位トップニューストップページへ留学2日前に夢を絶たれた娘 夫婦で供え続ける食事は2万回を超えた4:00米軍基地の勤務でパワハラ、労災認定 労基署「人格否定する発言」5:00独自万博工事であらわになった関係 竹中工務店元所長の背任容疑の内幕5:00相次ぐ豪雨の背景は? 大気中の水蒸気増加、過去と同じ気圧配置でも22:18キーウの民放にロシア軍が攻撃 「放送中の報道局標的」 6人負傷4:28事実上解体の中道 立憲系は新党、公明系は公明へ 衆院で統一会派20:50