朝日新聞連載まとめてわかる記事深掘り2026年9月9日 5時00分有料記事黒田陸離 西崎啓太朗上空から見た大阪・関西万博会場=2025年5月11日、大阪市此花区、朝日放送テレビヘリから、伊藤進之介撮影 大阪・関西万博の会場工事費を水増しして、自宅などをリフォームしていた?――。 そんな疑いで、竹中工務店(本社・大阪市中央区)で万博工事の最前線にいた元総括作業所長が8月、大阪府警に逮捕されました。 多額の公金も投じられた国家プロジェクトの裏側で、どのような不正があったとされるのか。 ポイントを整理します。この記事が解説するポイント①どんな事件?②容疑者らの万博工事での役割は③不正?その方法は④下請け業者との関係性は①どんな事件? 大阪府警捜査2課によると、背任の疑いで逮捕されたのは、竹中工務店社員の河井辰巳容疑者(61)。【動画】竹中工務店に家宅捜索に入る大阪府警の捜査員=西崎啓太朗撮影 容疑の内容はこうだ。 2025年、万博会場内にあった工事関係者用の事務所の内装工事を請け負っていた奈良県内の土木建築会社(A社)の代表と共謀し、工事費を実際の金額より計約1369万円多く、竹中側に請求した。 その結果、水増しされた金額を竹中側からA社に支払わせ、竹中側に損害を与えた――というもの。 水増し分は、容疑者の自宅や所有マンション、親族が経営する飲食店のリフォーム工事費の一部に充てていたと府警はみている。容疑者の自宅。壁の一部が木材のような真新しい板で覆われていた=2026年6月9日、奈良市内、黒田陸離撮影 容疑者を逮捕した後、府警は竹中工務店本社を家宅捜索した。 A社代表からも、任意で事情を聴いている。②容疑者らの万博工事での役割は 万博会場の施設整備工事は、大きく四つの工区に分けられ、日本国際博覧会協会(万博協会)からそれぞれの企業共同体(JV)に発注された。 そのうち、竹中工務店はPW(パビリオンワールド)西工区のJVの代表者となった。 工事には、パビリオンや大屋根リングの一部の建設も含まれていた。大屋根リングの一部が残る大阪・関西万博の会場跡地=2026年8月19日、大阪市此花区、西崎啓太朗撮影 府警によると、河井容疑者は23年1月から総括作業所長を務め、工区全体の現場責任者だった。 見積もりの査定、精算、支払いを決める権限をもち、下請け業者を選定する立場にもあった。 その下請け業者の一つがA社だった。 工事代金は、A社をはじめとする下請け業者→元請けの竹中工務店側→万博協会、の順に請求され、最終的に協会が負担する仕組みとなっていた。 A社は、大屋根リング内のトイレなど複数の万博関連工事を受注していた。■③不正?その方法は…【この記事の続きが読める】有料記事が読み放題のスタンダードコースが初回1カ月無料!詳しくはこちら宅配紙面の購読者なら、ダブルコース半年割がお得です。詳しくはこちらこの記事を書いた人黒田陸離大阪社会部|府警担当専門・関心分野地方取材、スポーツ、平和、人権西崎啓太朗大阪社会部|事件・事故担当専門・関心分野宗教、移住、災害、中東地域関連ニュースこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ9月9日 (水)羽田、管制指示違反に新規制日本の15歳学力、上位維持エッフェル塔でストライキ9月8日 (火)アンダーパス冠水 相次ぐ事故みずほ楽天カード 還元率2%ガソリン価格 不自然な値動き9月7日 (月)玉木氏、国民民主党代表3選悠仁さま、20歳に温暖化進めばスキー場7カ所に9月6日 (日)中低所得者に現金給付を検討メルカトル図法やめて 採択一番茶 静岡が2年ぶり首位トップニューストップページへ相次ぐ豪雨の背景は? 大気中の水蒸気増加、過去と同じ気圧配置でも22:18留学2日前に夢を絶たれた娘 夫婦で供え続ける食事は2万回を超えた4:00キーウの民放にロシア軍が攻撃 「放送中の報道局標的」 6人負傷4:28米軍、嘉手納と普天間のPFAS汚染源認める 日本政府は公表せず20:20事実上解体の中道 立憲系は新党、公明系は公明へ 衆院で統一会派20:50日本の学力、健康診断なら「経過観察」 専門家が懸念する世界の傾向16:30