2026年9月10日 13時47分宮坂知樹大阪国税局が入る合同庁舎=大阪市中央区 真言密教の聖地である高野山(和歌山県高野町)で宿坊を営む複数の宗教法人が、大阪国税局から計1億円超の申告漏れを指摘されていたことが関係者への取材でわかった。住職らの私的な支出を法人の経費に計上するなどして、所得を圧縮していたという。重加算税を含めた追徴税額は計約6千万円とみられる。 関係者によると、2025年度に高野山で宿坊を営む十数法人が税務調査を受け、このうち半数以上で所得税の源泉徴収漏れや法人税の申告漏れが発覚した。住職やその家族らの私的な支出を経費計上し、宿坊運営による所得を過少申告していたケースがあったという。 宗教法人は、さい銭など宗教活動による収入には法人税がかからないが、宿坊のような旅館業、飲食店業、駐車場業など34種類の「収益事業」で得た収入には課税される。 住職らの私的な支出を収益事業の経費として計上すると、「隠し給与」とみなされ、所得税の源泉徴収漏れと法人税の申告漏れが生じる。 宗教法人の税務トラブルはあとを絶たない。国税庁によると、2025年6月までの5年間に8167宗教法人を税務調査。大阪国税局管内では、調査対象の約8割にあたる845法人で源泉徴収漏れが発覚し、うち264法人について意図的なごまかしがあったとして重加算税の対象とした。追徴税額は約9億円にのぼる。 高野山は真言密教の道場として816年に弘法大師・空海が開いた。高野町によると、117の寺院があり、うち51寺院が宿坊を営む。 2004年に「紀伊山地の霊場と参詣(さんけい)道」として世界遺産登録され、多くの外国人観光客が訪れる。25年の高野町の外国人宿泊者数は11万7千人と過去最多を記録した。【この記事の続きが読める】有料記事が読み放題のスタンダードコースが初回1カ月無料!詳しくはこちら宅配紙面の購読者なら、ダブルコース半年割がお得です。詳しくはこちらこの記事を書いた人宮坂知樹大阪社会部|国税・司法専門・関心分野税金、事件、調査報道こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ9月10日 (木)上智大生殺害 未解決30年中道「解体」正式決定米軍 PFAS汚染源認める9月9日 (水)羽田、管制指示違反に新規制日本の15歳学力、上位維持エッフェル塔でストライキ9月8日 (火)アンダーパス冠水 相次ぐ事故みずほ楽天カード 還元率2%ガソリン価格 不自然な値動き9月7日 (月)玉木氏、国民民主党代表3選悠仁さま、20歳に温暖化進めばスキー場7カ所にトップニューストップページへ警察庁の前サイバー課長を懲戒免職 捜査費百数十万円を私的流用か12:45独自張本勲さんが死去 86歳、プロ野球最多の通算3085安打10:49トランプ政権は10点中何点?中間選挙で何を重視? 共和党員に聞く11:3015年たっても1割が心的外傷後ストレス 震災で大規模損壊の被災者11:00坂本龍一さんが「そこにいる」 立体映像で再会、そして胸に迫る不在9:00映画になったネルソンさんが日本に眠るわけ 戦争加害を語り続けて9:00