2026年9月の月例パッチとして配信されたOffice向けセキュリティ更新「KB5002914」を適用した一部の環境で、Excelのコピー&ペーストやオートフィルが動作しなくなる問題が報告されています。Excelを日常的に使うユーザーにとっては、作業が止まってしまうレベルの深刻な不具合です。今回の不具合は特定バージョンに限られたものではなく、Excel 2016〜2024まで幅広い世代で発生しているとの報告があります。Office LTSC 2021でも同様の症状が確認されていますが、BleepingComputerが検証したExcel 2019(Version 2508)では問題は再現しなかったとのことです。報告されている主な症状は以下の通りです。コピー&ペーストが反応しないショートカットキーでも貼り付けできない数式のドラッグによるオートフィルが動作しないチーム全体で作業が止まるケースも発生特に業務利用しているユーザーからは「チーム全員が作業不能になった」という声もあり、影響は小さくありません。回避策・復旧方法現時点でMicrosoftから公式のアナウンスは出ていませんが、ユーザーコミュニティではいくつかの回避策が共有されています。まず、MSI版Officeでは、更新プログラムKB5002914をアンインストールすることで機能が復旧したという報告があります。PowerShellで削除コマンドを実行したユーザーからは「コピー&ペーストが再び使えるようになった」との声があります。また、Click-to-Run版はXMLやグループポリシーを使ってOfficeのビルドを以前のバージョンに戻すことで解決したケースがあります。更新後のexcel.exeを旧版に置き換えることで動作が戻ったとの報告もありますが、ファイルの不整合やセキュリティリスクが高いため、この方法は推奨されません。Microsoftの反応はまだありませんが、Excelの基本操作が止まる影響は大きく、早期の対応が望まれます。