国立ハンセン病療養所「大島青松園」の入所者と懇談される秋篠宮妃紀子さま=高松市で2025年10月3日午前9時59分(代表撮影) 秋篠宮妃紀子さまは60歳の誕生日に合わせ、宮内記者会の質問に文書で回答されました。質問と回答の全文を三つに分けて紹介します。㊦では佳子さまや悠仁さまとの日々、皇室典範改正などを聞いています。 ――この1年、佳子さまや悠仁さまとともに親子で公的活動に臨まれる機会が多くありました。お子さま方と公的活動に臨まれる意義や、お子さま方の公的活動でのご様子を教えてください。また悠仁さまが二十歳を迎えられた感想と、お子さま方の日常生活でのご様子も合わせてご紹介ください。現在米国で生活する小室眞子さんとのエピソードもお聞かせください。Advertisement<佳子や悠仁との公的活動について> この1年、親子で公的な活動に携わることが幾度もありました。 佳子とは、2人で遠方を訪問したり、都内の音楽会や美術展などを鑑賞したりする機会がありました。昨年10月には、「瀬戸内国際芸術祭2025」の関連で香川県を訪問して、芸術作品を鑑賞し、離島の子どもたちに本を届ける図書館船を見学したほか、芸術祭に携わるボランティア「こえび隊」や、子育て支援などの活動をする愛育班員と懇談しました。また、国立療養所大島青松園を訪ね、納骨堂で供花を、慰霊碑で拝礼をしました。そして、ハンセン病の歴史などについて説明を受け、大島青松園に暮らす方々からお話を伺いました。佳子はこうした行事の前に関連する書籍を読んだり展示を見学したりして準備を重ねました。真摯(しんし)な中にも優しさや明るさをもっていろいろな場所を訪ね、行事に携わっているように思います。 悠仁とは、この1年に2回遠出する機会がありました。昨年11月には伊豆大島を訪れ、デフリンピックのオリエンテーリング競技を観戦し、若い日本の選手と手話も交えて懇談しました。また、平成25(2013)年の土砂災害の被災体験を語り部の方から伺い、慰霊碑に花を手向けました。椿油の製油所などを見学し、高齢者施設で皆さまと一緒に玉入れをする機会もありました。今年の3月には「世界スキーオリエンテーリング選手権大会2026」が開催された北海道留寿都村を訪れ、子ども向けのスキーオリエンテーリング体験会に参加したほか、子育て関連の施設では子どもたちのかるた遊びに加わりました。悠仁は、高齢の方々と親しくお話をし、年齢の近い若い選手や子どもたちと楽しそうに交流していました。 親子で活動することの意義ですが、同じ場所で経験を共有し、お互いに感じたことを伝え話し合うことによって、新たな気づきがあり、それぞれの活動への向き合い方を深めていくヒントを得ることができるのではないかと思います。また、それぞれが単独で務めているときに経験したことを、家族の中で伝えたり、話し合ったりすることも、意義があるように思います。佳子や悠仁の意見を聞いていると、親の私たちが学んだり、教えられたりすることもあります。 佳子と悠仁が2人で仕事をすることもあり、そのときはよく話し合っているようです。そのような2人の様子を心強く思いながら、見守っています。<悠仁が二十歳を迎えた感想>「世界スキーオリエンテーリング選手権大会2026」の表彰式に出席された秋篠宮妃紀子さまと長男悠仁さま=北海道留寿都村で2026年3月6日、宮間俊樹撮影 悠仁は9月6日に、二十歳の誕生日を迎えました。学生生活を送りながら、宮中での行事や公的な活動も少しずつ務めるようになりました。8月には広島を訪問し、広島平和都市記念碑で供花をするとともに、爆心地に近い本川小学校平和資料館を訪れ、被爆当時の様子を聞きました。そして「第19回日本スカウトジャンボリー」の大集会に出席し、初めてことばを述べました。周囲の方々に支えていただきながら、経験を重ねていることに感謝しています。 つくばでは、一人の学生として大学での学びや課外活動に取り組み、赤坂に戻ってきたときには、生き生きとした表情でつくばでの様子を話してくれ、充実した生活を送っているように思います。<子どもたちの日常生活での様子> 小さいときは一緒にすごす時間が長く、一緒に遊んだり、幼稚園の送り迎えをしたり、学校行事に参加したり、家族旅行をしたりしました。だんだんと年齢が上がるにつれて、佳子も悠仁もそれぞれの生活スタイルをもつようになり、2人とも自分自身で考え行動する時間を大切にしながら、充実した日々を送っています。<眞子とのエピソード> 先月パラグアイを訪れた際、日本人移住80年にあたり10年前に娘の眞子がパラグアイを訪れたときの足跡にふれる機会が度々ありました。例えば、移住地のイグアスでは、日本人会館の入り口に眞子が記念に植えた桜の花がきれいに咲いていることを、日本人会の方が笑顔でお話しくださいました。桜を大切に育ててくださっていること、眞子に会ってうれしかった、懐かしい、と当時の思い出を語ってくださったことも心に残りました。 庭の木香薔薇(もっこうばら)は今年もきれいに咲きました。今年は咲き終えてから、宮さまと一緒に手入れをして、アーチの形を整えました。昨年はあまり手入れができなかったので、来年は続けてできるようにと思っています。 ――皇室典範が改正され、女性皇族が結婚後に皇室に残ることや、旧宮家から養子を皇室に迎えることが可能となりました。改正についてどのように受け止めていらっしゃいますか。佳子さまや悠仁さまにはどのように説明し、将来について話し合われているのかお聞かせください。 皇室典範が改正されたことを事実として受け止めております。佳子や悠仁には改正されたことを話しました。将来にわたって子どもたちの幸せを願いながら、見守っていきたいと思います。