Raspberry PiでRAMアップグレードを封じる新仕様が導入。RAMの改造・修理が実質不可能に

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Raspberry Piの公式フォーラムで、エンジニアのPhilE氏が「デバイスは工場出荷時のRAM容量にロックされている」と明言したことが注目を集めています。投稿によると、2024年後半から段階的に導入されていた仕様とされ、ユーザーがRAMチップを交換して容量アップしたり、修理目的で同容量のRAMを載せ替えたりすることが事実上できなくなったことを意味します。なお、今回のRAMロックの仕様は Raspberry Pi 5と Compute Module 5(CM5)の最新世代で導入されたもので、旧世代(Pi 4/Pi 3/Zero/CM4など)にはこのロックは存在せず、RAM交換が成功した例も多くあります。仕様変更はPi 5 世代からの新しい方針だと考えられます。なぜRAMをロックする必要があったのかRAMロックが必要だった理由として、不正な転売業者の存在があります。安価な2GBモデルを仕入れ、信頼性の低い8GB RAMチップへ交換して「8GBモデル」として販売するケースが増えていました。PhilE氏は、不正改造品によるユーザー被害とサポート負担を避けたいと説明しています。転売業者のインセンティブをなくすため、ファームウェアでRAM容量を固定化。ファームウェアにはRAM以外の属性も書き込んでいるため、同容量のRAMに交換しても動作しない可能性があるとのことです。ユーザー保護とサポート体制維持のための苦渋の決断という位置づけです。コミュニティの反応と代替案当然ながら、DIY精神を重んじるユーザーからは反発の声が上がっています。特に、著名なPiユーザーであるJeff Geerling氏は、過去モデルにあった「保証ビット」のような仕組みを導入し、改造した場合は保証対象外にするだけでよかったのではないか、と指摘しています。また、RAM価格高騰(AI需要によるメモリ不足)より前に導入されていた仕様であることも、ユーザーの不満を強めています。中古市場での偽装8GBモデル対策としては効果的ですが、RAMのアップグレードが不可能となっただけでなく、修理目的のRAM交換も困難となり、DIY文化との距離が広がったことは否定できません。まとめRaspberry PiのRAMロックは、ユーザー保護とサポート負担軽減を目的とした仕様変更です。しかし、修理やアップグレードの自由度が大きく制限されるため、コミュニティでは議論が続いています。