小説は夢に与える「ご飯」 いしいしんじさんが語る読書と創作

Wait 5 sec.

インタビュー毎日新聞 2026/9/25 11:00(最終更新 9/25 11:00) 有料記事 1534文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷いしいしんじさん=大阪市北区の毎日新聞大阪本社で2025年12月23日、中川祐一撮影 独特の世界観で多くの幻想的な物語を紡いできた作家のいしいしんじさん。どの作品も5歳で書いた物語「たいふう」の続きを作っている感覚だという。「読んだ本は決して消えない」と語るいしいさんに、小説との向き合い方を聞いた。【聞き手・藤原理加】子どもの頃から本好き 一言でいえば、小説は「ご飯」です。体のためのご飯ではなく、夢や記憶、言葉になる前の命の塊のようなものに与えるご飯。目に見えない栄養。それが、僕にとっての小説です。 子どもの時からずっと本を読んでいました。4、5歳の頃は、よその家へ連れて行かれると、その家の本棚の前で「帰るよ」と言われるまで過ごしていたそうです。 小学校に上がると「ドリトル先生」や宮沢賢治、芥川龍之介なども読むようになりました。中学、高校になると、ジャンルを問わず、面白そうな本を片っ端から毎日1冊のペースで読んでいました。 高校生だった1980年代は、日本文学の地殻変動が起きた時代でした。村上春樹さん、村上龍さん、島田雅彦さん、高橋源一郎さんらが僕らの「今」を切り取る作品を次々に発表し、書店には新しい文学への熱気が満ちていました。中南米のマジックリアリズム文学の翻訳も盛んになり、「こんな小説があるのか」と興奮しました。インターネットもない時代、新作小説の登場そのものが大きな出来事だったんです。 大学は仏文科でしたが変わらずいろいろな本を読んでいました。卒業後はリクルートに入社し、その後、旅先で書いた絵日記が出版されたことをきっかけに会社を辞めて、ルポやエッセー、書評などを書く仕事に携わりました。5歳の自分が面白いものを ところが34歳の時、体調を大きく崩してしまいました。療養のため実家に戻り、そこで5歳ごろに自分が書いた「たいふう」という物語を見つけたんですね。 その物語には、恐怖や孤独に向き合う少年の姿がありました。それを読んだとき、それまでの自分は人に求められるものばかり書いていたのではないかと恥ずかしくなったんです。 そして、「たいふうの続きを書こう」と決めました。 以来、デビュー作の「ぶらんこ乗り」をは…この記事は有料記事です。残り655文字(全文1534文字) なぜ小説を読むのか。その理由を3人の専門家にそれぞれの角度から語ってもらいます(全3回の第1回) 第2回・お茶の水女子大助教の毛内拡さん(脳科学者)=26日午前11時公開予定 第3回・大阪大教授の三浦麻子さん(社会心理学者)=27日午前11時公開予定あわせて読みたいAdvertisement1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>