朝日新聞記事2026年6月23日 11時50分慰霊の日を前に「平和の詩」の朗読に向けて意気込みを語る豊崎中学校2年の亀谷琉奈さん=2026年6月16日午後4時23分、沖縄県豊見城市の豊崎中学校、滝口信之撮影「生きたいと願った証」 豊見城市立豊崎中2年・亀谷琉奈(かめやるな)さんあの日の沖縄には青い海も優しい風もなかった空は黒く地面は揺れ人々の叫び声が絶えなかった爆撃の音が心まで壊していくまだ若かった曽祖母は小さな体で必死に走った血だらけの道を倒れた人たちの横をもう動かない人を見ながら涙を流す暇もなくただ生きるためにそして愛する夫の命を案じながら「お願い 生きていて」その想い(おも)だけを胸に足がもつれても呼吸が苦しくても転びそうになっても前へ前へと走ったしかしその願いはもう二度と届かなかったその時のことを話す曽祖母の声は今でもとても優しいでも 私は知っているその優しい声の奥に今も消えない悲しみがあることを細い足しわしわの手小さな背中長い年月を生きてきたその姿を見るたび私は戦争の重さを感じるそして曽祖母の右足には今も傷が残っているそれは戦時中 自分で引っ搔いた傷灰色の空の下爆撃の音が鳴り響く恐怖と不安でいっぱいになり右手に握った石で自分の右足を何度も何度も引っ搔く気づけば手も足も血だらけだった私が真実を知った時胸が締めつけられたどれほど怖かっただろうどれほど苦しかっただろう生きたい死にたくないその想いだけで曽祖母は必死に生き延びた戦争は人を傷つける体だけじゃない心まで壊してしまう家族と笑う時間友達と過ごす日々「また明日ね」と言える幸せそんな当たり前を全て奪ってしまうでもそれは当たり前なんかじゃない血と涙の中を生き抜いた人たちが命を繫(つな)いでくれたから今の私たちがいるもし曽祖母があの日 走っていなかったらもしあの日 命を落としていたら私はここにいなかった曽祖母の右足の傷はただの傷じゃない「生きたい」と強く願った証「戦争は二度としてはいけない」という叫び私はその想いをこれから先も伝えていくもう誰にも血だらけの道を走ってほしくないからもう誰にも愛する人の命が奪われることに怯えてほしくないからもう二度と沖縄の空を戦争で染めてはいけないから平和は当たり前じゃないたくさんの人の涙と苦しみと「生きたい」という願いの上にあるだから私は忘れない沖縄戦で苦しんだ人たちを愛する人を守ろうとした想いを泣きながら生き抜いた人たちをそして曽祖母の右足の傷を「生きたい」と願った証の傷を平和な未来へと繋いでいくために関連トピック・ジャンル関連ニュースこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ6月23日 (火)首相、秘書の陳述書を提出へ23日は沖縄「慰霊の日」旭川・高校生殺害で判決6月22日 (月)日本 チュニジアに4対0で勝利東京でも「匿流」強盗相次ぐ高齢者の就労意欲、高い日本6月21日 (日)小池都知事 給与半減を終了へ成年後見制度を見直す法改正狭小アパート、都心で広がる6月20日 (土)小学校で火災 11人負傷日野町事件、無罪確定へ日本郵便に公金注入へトップニューストップページへANAに問い合わせ殺到でおわび 運賃ルールやシステム変更で混乱10:009年前の神戸・長田の発砲、殺人容疑で男を逮捕 重要指名手配の組員11:28高市首相、NATO首脳会議の出席見送りへ 日本の影響力低下恐れも6:00犠牲者に手を合わせ、平和を願う人々 沖縄慰霊の日、81年目の朝11:11皇室典範改正案の骨子「不可解で不適切」 所功・京産大名誉教授10:30グループリーグ何位突破がベスト? 日本の相手、移動、日程を比較6:00