朝日新聞記事2026年6月24日 15時42分(2026年6月24日 22時50分更新)有料記事小熊英二さんのコメント取り調べの録音・録画映像の一場面。右下が堀木博司検事(画像の一部を加工しています) 東京地検特捜部が手がけた刑事事件で不当な取り調べをしたとして、東京地裁(宮田祥次裁判長)は24日、堀木博司検事(57)=現大阪高検=について特別公務員暴行陵虐罪で審判に付す決定を出した。決定は起訴と同じ効力を持つ。今後、地裁が検察官役の「指定弁護士」を選任し、刑事裁判が開かれる。 現職の検察官が審判に付されるのは2人目。1人目は大阪地検特捜部の取り調べ担当だった田渕大輔検事(54)=現東京高検=で、2024年8月に決定が出ている。取り調べのあり方をめぐって特捜検事が相次いで刑事責任を問われる事態となった。 決定によると、堀木検事は21年7月5日、東京拘置所での取り調べ中に被告に「黙秘を人のせいにするな」などと怒声を上げたとされる。「反社や」「損やけどな、黙秘」 被告は太陽光発電関連会社「テクノシステム」(東京)の生田尚之社長(52)。太陽光発電事業への融資名目で複数の金融機関から約22億1500万円をだまし取ったなどとして21年5~7月に東京地検特捜部に逮捕され、詐欺罪などで起訴された。 社長は24年11月、この事件の取り調べに問題があったとして担当の堀木検事を特別公務員暴行陵虐の疑いで告訴。東京高検が26年3月に不起訴処分(嫌疑不十分)としたことを受け、4月に付審判を請求していた。 付審判請求書によると、取り調べは21年5月27日の逮捕初日から41日連続計205時間にわたり、黙秘する社長に対し、堀木検事から「検察庁を敵視するってことは反社(反社会的勢力)や」「黙秘したらええやん、損やけどな、黙秘」などの発言があった。弁護人が東京地検トップの検事正に苦情を伝え、最高検にも指導するよう申し入れても、こうした発言が繰り返されたという。【動画】特捜検事が「反社や」、国が提出した取り調べ映像 最高検は22年、黙秘権行使の非難と捉えられかねない発言や侮辱的な発言があったとして「不適正」と認定。当時の上司が堀木検事に改善を指導したという。 社長は一審・東京地裁で26年3月に懲役11年の判決を受け、控訴中。取り調べが違法だったとして国に1100万円の損害賠償を求める訴訟も起こしている。田渕検事は「検察なめんな」 特捜部の検事の取り調べの違法性がまたも刑事裁判で審理されることになった。 田渕検事は、大阪地検特捜部が19年12月に不動産会社「プレサンスコーポレーション」の社長だった男性を業務上横領の疑いで逮捕し、その後無罪となった事件で、元社長が事件に関与したとする供述をした部下の取り調べを担当。「検察なめんな」と声を荒らげ、机をたたくなどしたとされる。 24年8月に田渕検事の付審判を決定した大阪高裁は「個人の資質や能力にのみ起因するものと捉えるべきではない」と指摘。検察の捜査や取り調べのあり方について「組織として真剣に検討すべきだ」と求めた。 10年9月に発覚した大阪地検特捜部の証拠改ざん事件を機に、取り調べの録音・録画が制度化された。主に特捜部が担う独自事件の全てが対象で、審判に付された2人の取り調べも例外ではない。 制度導入の背景には不適切な取り調べをなくす狙いもあった。それでも問題になるケースはほかにも繰り返されている。「ガキだよね、あなたって」 横浜地検特別刑事部が18年…この記事の続きを読むなら今がお得。初回1カ月無料+Visaギフトカードが当たる▶今すぐ登録関連トピック・ジャンル関連ニュースこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ6月24日 (水)中学生が「平和の詩」朗読自民裏金 元議員に有罪判決旧統一教会の解散命令が確定6月23日 (火)首相、秘書の陳述書を提出へ23日は沖縄「慰霊の日」旭川・高校生殺害で判決6月22日 (月)日本 チュニジアに4対0で勝利東京でも「匿流」強盗相次ぐ高齢者の就労意欲、高い日本6月21日 (日)小池都知事 給与半減を終了へ成年後見制度を見直す法改正狭小アパート、都心で広がるトップニューストップページへ70歳以上の医療費窓口負担増へ 自民案「年度末までに改革工程表」20:00独自高1の生徒会長を「つるし上げ」 全校生徒の前で上級生 いじめ認定18:30食料品、27年4月に消費税1% 中間とりまとめ案、外食産業支援も20:07首相の中傷動画の答弁回避で与野党対立 自民「参院が大変なことに」19:20ミュージアムの経営危機、行政の役割は 公設民営か連携の後押しか17:00軽く見てはいけないスウェーデン 型にはまらない自由さ持つ監督18:30